hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

韓国という国と日本という国。

 韓国(歴史的に言えば朝鮮)という国は、非常に立派な国だと思います。巨大な中国の横で、それなりに独立を保ち、それなりの民族を維持出来たのですから。日本も同じように中国の横で独立を維持してきましたが、日本には海という味方がありました。しかし、韓国にはありません。大したものであったと思います。

 ただ、その交流の深さからすれば、かなり、中国文化が侵入して来たでしょうし、中国民族も流れ込んで来たでしょうから、韓国固有の文化と言えるものは、日本と比較すれば少ないと思います。常に、中国は宗主国としての立場でもありましたので、日本のような完全な独立とは異なると思います。少なくとも、天皇の交代を中国に認めてもらうような事は、ありませんでした。

 今、韓国が独自の文化であると称している事について、あまり、韓国発祥のものが無いというのが彼らの感情を刺激しまして、剣道は、華道は、茶道は、侍は、日本刀は、和紙は、ソメイヨシノはと全て韓国発祥であると主張したりします。それが、ジョークではなく、学者が大真面目に主張したりする訳です。まあ、もしかしたら、ルーツは韓国にあったのかもしれないものもあるでしょうね。しかし、それ自体もっと、古くを見れば、中国から韓国へ流入したものであった可能性が高いだろうと思います。ルーツはどこでも、いいと思います。しかし、日本の文化として研ぎ澄ました事から、日本人にそして世界に受け入れられたものもあると思います。文化とは、ルーツではなく、その発展し成長していった過程が大切なのだろうと思います。

 キムチは、韓国のものですが、今や生産量は中国の方が多かったりします。韓国発祥のキムチが中国や日本に普通に受け入れられる事は、素敵な事であって、そのルーツが韓国だからとかは全く関係無い事だろうと思います。これから、100年経てば、日本の伝統料理としてのキムチが出来上がっていると思います。それは、韓国料理ではなく、日本料理として。文化の盗用とか言うおバカな人がいますが、文化というもの自体が盗用を繰り返しされる事によって、世界中に広がるものであって、その過程の中には、いい盗用も悪いものもあるでしょう。それを全て否定してしまうのは問題があるでしょうね。

 日本人は、本当に文化の盗用が多いと思います。良く言えば、柔軟であって、悪く言えば節操がないという事でしょう。しかし、歴史的に見れば、日本人は上手く盗用して、それを日本文化として、研ぎ澄まして、そして、守って来ました。中国の唐時代の長安の文化、史跡なんてものは、中国には全くありません。長安が見れるのは、実は、日本の京都なんだと思います。しかし、そこには、長安の面影はあっても、日本人が磨き、日本風に見ごとに調和させていると思います。そこに立てば、京都が唐の長安を真似て作った都市で盗作であるとは、誰も言えないでしょう。

 悲しい事に、韓国には、そういった歴史が、文献でも、建造物でも残っておりません。ですから、荒唐無稽な時代劇ドラマから国民の歴史ファンタジーが作られる事になります。しかし、もうすこし、社会が成熟してゆけば、韓国が歴史の中で果たした役割をしっかりと認識出来るんだろうと思います。まあ、そういった時代が来るかどうかはわかりませんが。