hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

歴史に選らばれるもの

 面白いなと思うのは、中国で、今、米中間で、覇権を争っている状態なのですが、もし、習近平が10年後に実権を握っていれば、容易く、世界の覇権を取れたのではないかという事です。しかし、少し早く動き過ぎた事で、アメリカに付け込まれてしまったという事なのだろうと思います。10年も放っておけば、産業の大多数が中国に動いていたはずだったと思うのです。アップルも、アマゾンも、グーグルも全て、その市場の中心が中国になっていたはずです。しかし、中国は、習近平はそれを切り捨てたという事です。少し、決断が早すぎたのではないかと思います。今の情勢は、アメリカ有利となっております。あの、ドイツがようやく、中国から距離を置こうとし始めました。人権を主張するドイツですが、中国に関しては人権は関係ないものという政策を取っていましたが、そもそも、メルケル東ドイツ出身でもありますので、人権と自由というものと政治の関係性に少しフィルターがかかっているのかもしれません。そのドイツが距離を置きだしたというのは、中国にとってはショックなのではないでしょうか?

 同様に、韓国ももし親日政権が続いていたとすれば、日本にとっては悪夢であったと思います。韓国は否定しておりますが、実際は、韓国においては産業基盤がぜい弱です。それ故、その部分を日本から取り入れていたのですが、それは、非常に効率的で、低コストでもありました。そりゃあ、そうでしょう、出来上がった技術をタダでもらって来て、組み立てるだけであるならば、簡単です。日本の経営者はアホですから、韓国の口車に乗って、どんどん、タダで技術を提供していったのです。鉄鋼、造船、電機と日本が最も得意とする産業です。そして、自動車も。それでも、韓国が親日国家であったとしたら、騙され続けていただろうと思います。

 しかし、今の文在寅政権は、徹底的に反日です。日本としては、韓国寄りの配慮を全くしなくて済みます。これは、本当に有難い訳です。反日は、本当は日本にとって利益があります。日本も技術の移転、資本の移転等に慎重になるからです。今、韓国に投資を行っている日本企業は、将来的に痛い目に合うはずです。そもそも、この国は内需が弱く、この国からの輸出に頼らざるを得ません。それなのに、政権は何故か、共産主義を目指しています。今、この時代に、共産主義を目指すような政権がある事が不思議です。共産主義国家の特徴は、政権が全てを超越するという事です。日本の企業もそこで、成功するか否かは、運のみぞ知るという事になるでしょうね。でしから、多くの企業は大赤字を出して、撤退するであろうと予想しております。先の読めない経営者が要る事の不運でしょうが、それは、仕方が無いと思います。日本の経営者の多くは、経営感覚に優れているからではなく、コミュニケーション力がある事(要は、派閥づくり)を優先しますので。

 しかし、文在寅政権は、日本にとっては非常に有難い政権である事は確かです。実は、習近平政権も日本は有難い、もし、今、鄧小平のような如才のない政治家がいたとすれば、日本の全てを吸い尽くされてしまっていたでしょうから。騙されている事も判らないまま。

 歴史とは面白いもので、ここを超えれば、次のステージが見えて来る時に、それを完全に否定する力が働くのですね。失敗する場合は。日本だって、池田、佐藤政権時の高度経済成長を、田中内閣で完全に潰されてしまいました。ロッキード事件あれは、田中を危険人物と見たアメリカの陰謀でしょうね。バブル時もそうです。日本の時代が来たはずだったと思います。しかし、一挙に潰されてしまった。その後、日本は衰退し続けて今に至ります。バブルの時に、政治家がうまくコントロール出来ていれば、今、日本の経済力はアメリカを凌駕していたかもしれません。しかし、それが出来なかったのは、逆に、歴史がそれをを望まなかったという事ではないでしょうか?宮沢喜一という政治家を総理大臣にしてしまったという国民の判断ミスだったと思います。