hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

ロシアのワクチンについて。

 ロシアのコロナワクチンが承認されたという報道がありました。しかし、そのワクチンの組成が分かりません。今、世界レベルでは、ウイルスベクターワクチンとmRNAワクチンが開発されておりますが、そのどちらなのか、それとも、もっと、古典的なワクチンなのか、全く情報がありません。

 ロシアかぁと思う人も多いかもしれませんが、実は、ロシアは歴史的にはワクチン先進国でもありました。戦後、日本でポリオ感染が拡大した際に、緊急輸入したのは、ロシア(ソ連)のワクチンでした。インフルエンザも噴霧型の生ワクチンを作っていた事もあったと思います。ですから、ワクチンに関するノウハウは、もしかしたら日本よりも厚い層があるのではないかと思います。

 古典的なワクチンは、先端技術ではありません。非常にアナログな技術で、必要とするウイルス変異体をスクリーニングするものです。ですから、共産主義国家では、非常に良いワクチンを作る可能性もあると思います。(その逆もあると思いますが、それは、恐らく、情報統制されるんでしょうね)ベースにしっかりとした基礎があるので、最新のワクチンに対しても、理解出来る素地があるのは間違い無いと思います。これは、中国や韓国をディするものではないのですが、これら国には、基礎が無く、最新のみを取って来ている印象がありますので、バリエーションの変化に弱いんだろうなという印象があります。ロシアは、そことは違うので、ある程度のバリエーションは想定出来ているのではないかと想像しております。そして、古典的なワクチン(つまり、安全で有効な変異株を拾い出して、培養して不活化したようなシンプルなものであれば、有効性は低いかもしれませんが、安全性はかなり計算できるとは思います。という意味で、組成によってですが、イギリスやアメリカのワクチンよりも、安全かもしれない可能性はあると思います。

 第3相試験をしていないとの事ですが、これは実はあまり問題ではないと思います。イギリスでもアメリカでも第3相は1000人くらいです。その数は、接種対象を1億人と想定すると、圧倒的に少ないので、接種をスタートしながら、接種者数を制限しながら、様子を見るはずです。そういった意味では、ロシアと同じになるでしょうから、あまり関係はありません。しっかりと、第1相と第2相が出来ていれば、倫理上の、問題は無いのではと思います。勿論、失敗した時の責任も明確になっているでしょうし。