hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

意外に中国の2社のコロナワクチンは、良いのではないか?と思います。

 今回のコロナワクチンで、欧米のメーカーは、ウイルスベクターワクチンか、mRNAワクチンに2分化しておりますが、中国のシノバックス、シノファームは、Vero細胞を使用した古典的なワクチンとなっております。つまり、欧米が、遺伝子操作技術を使用した先進的なワクチンを使用しているのに対して、中国はVero細胞を使用した古典的なワクチンを作っているという事になります。情報があまり無いのですが、パッケージを見ると、ウイルスとVero細胞しか書いてありませんので、ホールビリオンを使用したものではないかと推測できます。ホールとか、ウイルスの全粒子を使用したもので、対局としては、スプリットがあります。日本のワクチンで言いますと、ホールの代表は、日本脳炎ワクチンで、スプリットの代表は、インフルエンザワクチンです。その日本脳炎ワクチンは、日本においては、Vero細胞を使用しておりますので、このコロナワクチンとほぼ同じようなものではないかと思います。インフルエンザは、日本においては、卵を使用しておりまして、ウイルスを培養した後分解しまして、表面抗原のHAのみを取り出しております。何故、インフルエンザがそうするのかと言えば、一つには、日本脳炎ウイルスは小さくて1種類で良いのですが、インフルエンザは4種類(H1,H3,B型,B型)が入っておりますので、蛋白量がかなり違います。蛋白量が多いと、副反応が多いというのは一般的ですから、インフルエンザワクチンは、不要な蛋白質を取り除いて、副反応を軽減したという事で、日本脳炎はその必要が無かったという事になります。

 原材料の卵には、ウイルス以外の不純物質そして、卵の個体差もありますので、不覚的要因があります。しかし、Vero細胞は管理された種細胞から作成されますので、そういった心配はありませんし、非常に多くのワクチンに使用された実績もあります。更に、コロナウイルスは、1タイプのみを入れていると思いますので、蛋白量もある程度少なくコントロールする事が出来ると思われます。つまり、非常に、想定出来るワクチンであると思われます。勿論、抗原量をどの程度ワクチンに入れるのかという問題はありますし、コロナウイルスはかなり大きなウイルスでもありますので、実際、安全性が高いと言い切る事は出来ないとは思います。

 ただ、中国の、ワクチンは、現状では、最も、有効性と安全性が想定できるワクチンであるのではないかと思います。ワクチンの危険性という意味においては、恐らく、ウイルスの活性の問題もありまして、(生きているか、死んでいるか 生きているウイルスを接種すると、感染拡大しますので、感染拡大をしないというウイルスを見つける必要がありますが、これは現在では無理だと思いますので、死んだウイルスつまり不活化ウイルスを使用するものと想定されます)不活化ワクチンだろうと思いますので、そのノウハウは、枯れた、古典的なものであり、純度を高める技術や、無菌充填する技術も中国にはかなりノウハウがありますので、意外に安心出来るものかもしれません。あくまで、意外にですが。

 どのワクチンが安全性と有効性が高いかは、接種後のデーターを見ないと分かりませんが、意外に、中国の2社のワクチンは、その想定が出来るだけ、安全性と有効性に関して有利なのではないかと思っております。ウイルスベクターやmRNAワクチンに関しては、まあ、一杯、世界中の人が接種して、実績を積んでいただいてからとでしょうね。