hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

ワクチン教について思う事。よもやま話。

 古典的なワクチンは、ある意味冒険的な意味があって、とりあえず、ウイルスを取って来て、人の体に入れたら、何とかなるだろうというレベルのものであったのだろうと思います。しかし、ワクチンも、癌研究とかと関連して、免疫プロセスが解明されてゆくにおいて、理論的に裏付けられた(といっても、完全ではありませんが)想定される効果が得られるようになっていったと思います。

 本庶先生が開発した、オプジーボという抗がん剤が典型的な代表の一つなのですが、癌細胞が増殖する時にT細胞にくっ付くのですが、そのくっ付く先のいわゆるコンセントのPD-1に先回りしてくっ付くと、癌細胞がくっ付くT細胞が無くなるという事で、癌を防ぐ事が出来るという素晴らしいお薬です。そして、更に、今度は、癌細胞側の、くっ付く元である、PD-L1にくっ付いてT細胞のコンセントに入らなくする事で、癌細胞の増殖を止めるお薬も出来ております。

 ワクチンと抗がん剤は、何の関係も無いように思われますが、実は、ワクチンのメカニズムも同じように、人の細胞にくっ付く事を防止するための、抗体産生を助けるというもので、主には、血液中にあるIgG抗体を産生させるものです。その形状がウイルスの突起にくっ付くような形をあらかじめ、メモリーさせておくことがワクチンの機能でもあります。まさに、PD-L1のようなものでしょうね。しかし、PD-L1は、あらかじめ作られたものを体内に入れるので、基本的には、誰でも良く効くのですが。ワクチンは、自ら抗体のメモリー作るとか、いざという時に大量に産生するとか、個体差が存在します。中には、ワクチンの抗原(弱毒化されているので、普通は大丈夫なのですが)に過敏に反応して、それだけで、サイトカイン・ストームを発生する事もあります。じゃあ、オプジーボのように作っておいて、感染した時投入すればいいじゃないかと思うのですが、これは、物凄く効果なものでして、オプジーボの場合は簡単に、1000万円以上かかります。日本国民に全部なんてのは、まあ無理です。そこで、ワクチンという事になります。

 私は、ワクチン教の信者ではありませんが、ワクチンの有効性も理解しているつもりです。と同時に、ワクチンの危険性も理解しているつもりです。そして、正確なデーターは持ってませんが、かつての新型インフルエンザ時にワクチンを約2000万人分接種されたと思いますが、その時に、133人の方が因果関係有として、亡くなられていたと思います。日本で使用されたのは、ほぼ全部が、日本のワクチンで、外国のワクチンはほとんど使用されませんでした。当時の外国のワクチンは、古典的な、日本のワクチンとは異なり、アジュバントという、免疫増強剤が入っておりました、もし、このワクチンを2000万人接種していたとすれば、死者の数は1桁多かったのかもしれません。この数字から想定しますと、可能性として、外国のワクチンを1億人に接種すれば、6000人くらいの方がお亡くなりになられる可能性があると思います。実際、オックスフォード・アストラゼネカのワクチンの組成が分かりませんが、アジュバントを入れているんだろうと想定しております。アジュバントとして良く使用されているものが、ジフテリア破傷風の無毒化した毒素であったりします。先ず、毒素で、免疫を活性化させるという手法を取る訳です。この手法は、それなりにリスクもあります。

 もし、ワクチン接種して6000人がお亡くなりになられて、コロナの現状は1000人強ですので、そこまで死者が増えなかったとしたら、国民は、ワクチン教から、ワクチン否定教に宗旨替えをするのではないでしょうか?

 私の、個人的な考えですが、18歳以上60歳未満のみにワクチンを接種し、抗体の壁を作って、未成年と高齢者を守るというのが、最も良い方法なのではないかと思います。新型インフルエンザの時に、末期がんの患者にワクチンを接種して、お亡くなりになられた報告を見て、愕然とした覚えがあります。実は、政府の方針は、重篤な患者に優先的にワクチンを接種するというものでしたので、その方針に沿ったものではあったのですが、末期がんの患者に、抗体を作れる機能が残っていないんじゃないかと思ったりしました。抗体産生能力は、高齢化するにつれて落ちてゆきます。当然なんですが。そして、自然免疫の機能も落ちてゆきます。これも至極当然です。ですから、高齢者は、感染症にもかかり易いし、癌にもなり易いわけです。そこに、ワクチンが必要でしょうか?それよりも、これこそ、隔離して、ウイルスが侵入しないように注意すべきなのではないかなと思います。それから、ワクチンの接種についても、小児に関しては明確な治験データが無かったりします。フェーズ1の安全性確認で、成人での治験をするのが普通でして、フェーズⅡでの有効性確認でも、あえて、小児を加えないと思います。それ故、小児と接種量を想定するエビデンスが無い場合があります。そして、その量を間違えると、結構重篤な副反応がある場合がありますので、止めておいた方が良いのではと思います。

 そもそも、若い人にとっては、それ程、怖い病気ではありませんので。勿論、基礎疾患のある方には若くても当然怖い病気ですが、それは、コロナでもインフルでも、水疱瘡でも同じで、そういった方には、感染症は全て怖いので、用心する必要があると思います。

 そもそも、日本国内での、治験も全く終わっていないというかしていないワクチンを1億人分とか購入するなんて、狂気の沙汰です。まあ、購入しても、先ずは普通の治験を実施して、フェーズⅢだけでも良いので。1000検体くらい行ってから、使用を判断すべきだと思います。そもそも、このワクチンは、一つはウイルスベクターでもう一つはmRNAワクチンだそうですから、どっちも、日本人にとってはお初のワクチンだと思います。それを、一度に大量に接種するとしたら、日本の医薬制度の信頼性が崩壊する可能性もあると思います。