hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

横田めぐみさんについて思う事。

 ふと思ったんですが。横田めぐみさんについてです。北朝鮮への拉致問題に関するシンボルとして、彼女と彼女の家族は日本じゅうの人に知られていると思います。実は、ユーチューブの中である人の解釈を見たのですが、日本人拉致問題が発覚した時、特に、横田めぐみさんが取り上げられた時に、日本の世論が反北朝鮮に振れる事を危惧した、親北朝鮮左翼勢力が、慰安婦問題を取り上げ、日本だって、少女を惨い扱いをしているじゃないかと反論したのだという説がありました。真偽はともかくとして、そういった解釈をしなければならないくらい、彼女は、拉致問題のシンボルとなったという事は事実ではないかと思います。

 拉致が発生した当時、日本は北朝鮮に対する幻想を抱く人達も多くおりました。殆どの左翼は、ロシア、中国、北朝鮮を自分達の憧れの国にしていたはずです。戦後のアメリカによる洗脳によって、日本人は、自分達が大きな戦争責任を犯したという思想を持つことを強いられました。これは、悪い事ではありません。再び、戦争を起こさないためにも重要な事だと思います。しかし、一方的に日本が悪いという刷り込みは間違っていると思います。戦争は、戦争を起こした当事者が最低2か国あって、どちらにも、理と非があるはずです。アメリカは、無差別爆撃、原爆という戦争犯罪を犯しました。その戦争犯罪の規模の大きさを見て、彼らは、その責任を一方的に日本に押し付けたにすぎず、その洗脳に日本人ははまったという事でもあります。それ故、その刷り込みを受けた人達彼らの多くは左翼ですが、日本が悪いのだから、拉致なんて大したものではないという潜在意識を働かせるに十分だったのだろうと思います。それ以後の慰安婦問題は、商業性が盛り込まれる、市民運動に発展しました。韓国の慰安婦活動には、北朝鮮が透けてみえます。しかし、横田めぐみさんの件は、ずっとシンボルのままでした。悲しい事に何の解決も無いまま、お父さんである横田滋さんはお亡くなりになられました。

 ただ、思うのは、不遜な考えかもしれませんが、横田めぐみさんは、ある一点では、幸せなのかもしれないと。彼女はもう55歳くらいになるんでしょうか?13歳で拉致されてから40年が過ぎ去ってしまったと思います。娘さんもいて、その娘さんに子供が出来たとの情報もあって、おばあさんになられているのかもしれません。しかし、それが幸せという解釈ではありません。親が55歳の子供の事をここまで、思い続ける事が出来たというのがとっても素敵なことではないかと思うのです。普通、親が、娘を、40年間もの間、一心に自らの安否を案じ続ける事なんて、無いだろうと思います。ある時点で、娘は娘の人生を歩み始めるし、その時点で親から離れます。適度な距離を置くといった方が正しいのかもしれません。親も、同じように、娘から離れます。しかし、横田めぐみさんは、そうではなく、親の愛情を注ぎ続けられたのだと思うと、とっても素敵な事だったのではないかとも思います。もちろん、これは、拉致という行為を正当したりする意図は全くありません。

 私は、幸せというものは、不幸の中にあると思っています。そして、不幸は幸福の中にあると。お腹が空いて飢餓に苦しむ人が、パンをもらえば、幸福を感じるでしょうし、お腹が一杯の人は、もう食べたくても何も食べられないという不幸を感じるかもしれません。幸福というものは相対的なものです。その人が置かれた状態によって大きく変わります。ですから、幸せを感じたいのであれば、不幸である必要があります。良く人生の最後に、幸せな人生だったと振り返るという事を読んだり聞いたりします。それは、潜在的に、自分の人生が終わり、自分というものが無くなるという恐怖つまり、不幸と対比して、幸せを感じるのではないでしょうか?自分は幸せであると思っている人達は潜在的な不幸を背負っているのかもしれません。

 いつの日か、横田めぐみさんが、日本に帰って来て欲しいとは思いますが、それはそれで、彼女や彼女の家族の人生を大きく狂わせる事になるのかもしれません。帰ってくるという幸福が、大きな不幸の始まりになるかもしれません。日本社会は、かなり腐っております。自由を我儘と解釈している人であふれております。日本人としての倫理観も失われております。国から、お金をもらえるのに、手続きが面倒だとか、遅いとか、額が少ないとか、不平を言う人達で溢れかえっています。人から何かをしてもらう事への感謝という言葉は、日本語から無くなったかのようです。人の悪口は言い放題で、自分の事になると、個人情報保護と称して、発狂する勝手な人が溢れております。こんな腐った国に帰って、幸せになるとは思えません。もしかしたら、平凡な幸せも、マスコミという商業主義による不平不満の塊とそれに扇動されたおバカな不平不満の塊のような人達によって破壊されてしまうのではないでしょうか?そういった事を危惧したします。

 それ故、ご両親による、横田めぐみさんへの無制限の愛情を40年間もの間かけ続けた事の凄さというか、素敵さというか、そこに感動します。それがある意味、横田めぐみさんにとっての幸福であるのかもしらないかなと。