hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

アビガン承認を5月中にとの事。

 アビガン5月中承認を安倍総理が指示とのニュースが出ています。誤解されているんですが、アビガンは、製造販売承認が必要ではありません。アビガンは製造販売承認がなされているものです。それ故、新規の製造販売承認ではなく、適応拡大です。これは、通常の承認とは異なりますので、臨床試験は不要です。ですから、臨床試験をしているということについて、疑問を感じていたのです。

 つまり、厚労省は、アビガンに関してかなりネガティブな印象を有しているんだろうと思います。それは、薬事審議会の委員の先生方の意見でもあるのかもしれません。ただ、薬事審議会においては、予め厚労省側の意見に沿った形で審議が続けられますので、やはりどうも、厚労省において、ネガティブな意見があるという事なのだろうと思います。

 そのネガティブな厚労省は、何故か、安倍首相が非常に後押しするアビガンを一度はは、特例承認が出来ないという事で、説明し、止めたのですが、しかし、特例承認以外にも、迅速審査というのがあるということを誰かがご注進したのでしょうね。素人の安倍総理ならば、飛びつくだろうと思います。そもそも、この迅速審査は、新薬の承認ではありません。一応、PⅠ、Ⅱ、Ⅲを実施し、特に、この場合、安全性のPⅠと容量を変更したPⅡを実施しているものですから、(逆にレムデシビルの方が、やばい可能性もあります)コロナに対する有効性のPⅢ以外は、既存のデータがありますので、臨床試験で、ある程度の有効性が示されれば、適応拡大の迅速審査は可能というのが、一般的な考えでしょう。

 ただ、厚労省がここまでネガティブなのは、やはり何かがあるのではないかと思います。ただ、臨床研究として、もう2000症例くらいに使用されているそうですが、有効性より、安全性という意味で、心配されている事は起こっていないのかもしれません。この薬に関しては、代謝性は見ているだろうとは思いますが、発がん性は見ていないように思います。いわゆる癌源性です。これは、ほとんど、10年単位で見なければわからない事もあり、心配はあっても、証明出来ないと思います。という事であれば、もしかしたら、多くの人に使用することによって、ある程度の安全性が担保されたという事なのかもしれません。

 それと、日本人の民度の問題もあって、駄目といっても、子作りをして、遺伝子異常の子供を作って、政府を訴えるという事も可能性がありますので、そこを警戒しているのでしょうか?

 ともあれ、理論的には、アビガンは効くはずです。できるだけ、アビガンで、スクリーニングして、軽症者の重症化を一定数止めれば価値があるのかもしれません。イベルメクチンとか他の製剤も試してほしいと思います。アクテムラは、重症化し、サイトカインストームが発生した時に有効だと思いますが、う〜ん。どうなんでしょう?