hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

アビガンの有効性が証明されなかったという報道について。

 〇同通信によると、アビガンは有効性が証明されなかったそうです。最近、マスコミが凄いなぁと思うのが、発表前のリークをしっかりと捉えているという点です。緊急事態宣言の際においても、検察庁法問題においても、政府発表より前に、明確に情報を流しておりました。

 つまり、何者かがリークしている訳です。今回のデーターは、厚労省か、薬事審議会メンバーがリークしたのだろうと思います。アビガンに関しては、反対する意見が強いだろうなと思います。しかし、それを押し切るのは、普通、厚労省です。しかし、今回は、厚労省も嫌がっていると思います。何故なのかと言えば、官邸主導で、5月中に承認と指定されたからです。彼らのプライドはズタズタだろうと思います。彼らは、治験データを基に、迅速審査で12月頃を想定していたはずです。それを、圧力によって変えるのは、いわゆる、彼らの自治能力を否定する事になります。そして、彼らの取り巻く、専門家、つまり薬事審議委員も。薬事審議員についてですが、純粋な専門家集団ではありません。マスコミ関係者や、市民団体の関係者ももちろん含まれております。厳密に言うと、医薬品に関しては、その下位に医薬品部会なるものがあり、その部会で決定しますが、そこのメンバーは部会毎に異なります。ここの議論は、開示されますので、厚労省のホームページで見ればいいと思いますが、これがものすごく遅い。(笑)

 おそらくは、ここのメンバーに臨床研究のデーターは配布されていると思いますので、そのデータが漏れる(本来漏れるのは大問題なのですが)可能性があると思いますし、意図的に厚労省が漏らしたのかもしれません。

 ともあれ、アビガンについては、これからも、適用外使用という事になりそうです。まあ、これは仕方がないと思います。アビガンによって救われる命もありますので、運が良ければアビガンで救われるかもしれません。もともと、医療はそんなもんです。この薬を使えば助かるのになぁと思っても、医者によっては違う薬を処方する場合だってあります。医薬論文をしっかりと読む方もおられますし、迷信みたいなものを信じる不勉強な医者もおられます。薬品会社の言いなりの方もおられます。どれも、風邪くらい簡単な病気であれば、自然治癒しますから、問題ないんですが。複雑な病気だと、大きな違いが出てきます。それが、患者の命にかかわる事もあります。

 アビガンは論理的には有効ではあろうと思いますが、魔法の薬ではありませんので、今のような状態の方がいいのではないかと思います。おそらく、軽症者のデータをとらえてPCR陰性になるまでの期間を比較したのだろうと思います。実は、これ両面でとらえる事ができます。症状改善は定性的なものなので、評価されません。定量的なもののみで評価すれば、アビガンで抗体産生も遅れますので、ウイルス量が減っても、存在し続ける事になります。PCR検査においては、少量でも大量でも関係なく陽性とされますので、有意差は無いと評価する事も可能になります。つまり、そういう基準を使う事くらい厚労省では普通ですので、データの操作で、落とす事くらい、彼らにとっては普通の事です。マスコミはそれをうのみにするのです。彼らは、そこについて、全く考えようとはしません。というのが、からくりではないかなと思ったりします。