hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

免疫について

 人間の免疫って2つあって、一つは自然免疫、もう一つは獲得免疫と言われているとの事です。規則正しい生活をして、免疫力を高めるってのは、自然免疫でして、細菌とかウイルスとか何にでも有効であるものです。獲得免疫は、感染やワクチンによって獲得できる、特異的な免疫で、このウイルスに対してだけ有効であるといったものです。獲得免疫として、免疫グロブリンには、5種類ありまして、主なものは3種類です。最も有名なのは、IgG抗体(液性免疫 血液の中にあります)、IgM抗体(液性免疫 血液の中にあり感染症の初期段階で発現します)、IgA抗体(細胞性免疫 腸管や気道の粘膜上にあります)

 恐らく、気道で増殖するウイルスにとって最も有効性が高いと言われているのが、IgA抗体です。このコロナウイルスでも、ウイルスは血中を移動するというのは考えにくい事から、細胞に取り付きながら、増殖を続けてゆくのだろうと思います。もちろん、IgMとかIgGが血液を通りそれを阻止するためにやって来るので、だんだん収束することになります。しかし、IgAならば、最初の段階で、阻止出来ると言われております。インフルワクチンが感染防止ではなく、重症化を止めると言われているのを思い出せば、イメージは出来るはずです。インフルは皮下注射です。IgGを作り出す(一度、作らせてメモリーさせる訳ですが)事は出来ますが、IgAは出来ません。実際に感染しますと、IgAが先ず出来ます。そして、そのうちに、IgMやらIgGが産生される訳です。それゆえ、ワクチン接種よりも、感染して出来た抗体の方が有効性が高い、感染防御力が高いと言われている訳です。

 今回のコロナも当然、自然感染で、IgA、M,Gが産生されると思われます。しかし、最初にワクチンを接種しておいて、メモリーをしていたものではないので産生するのに、時間がかかります。人によっては、その時点で、爆発的に増殖するケースもあるので、IgGが出来た時点では、もう遅いという事になってしまって、死に至るという事も想定される事になります。生死を分ける大きな要因は、最初の被曝量ではないかと想像しております。10個のウイルスが入るのと、10万個のウイルスが入るのでは、全く違うと言うことだろうと思います。獲得免疫(つまり、同じカギを持ったウイルスしか捕獲出来ない免疫)だけではなく、自然免疫が、ある程度ウイルスを食べてしまうからです。マクロファージというのはその中の一つです。少ないウイルスであれば、マクロファージが食べてしまうので、ある程度時間を稼げますので、IgG産生が間に合う事になるのだろうと思います。しかし、これが多いと、マクロファージのような非特異的な免疫では、効率が悪いという事になり、IgGが間に合わないケースがあるという事なのだろうと思います。つまり、3密が危ないというのは、ここから来ていると思います。

 ちなみに、マクロファージはIL-6というサイトカインにより誘発し、活性化されますので、IL-6の産生は、マクロファージによるコロナウイルスの捕食を誘発すると想定され、そのIL-6を産生する機能は、BCGワクチン接種によりメモリーされるという事があると言われております。これが、コロナにBCGが有効であるという説の元だろうと思っております。しかし、これは、自然免疫ですので、限界はあります。

 自分は免疫力があるから、風邪も引かないし、ワクチンを接種しなくても、インフルに罹らないと主張する人がいます。確かに、それはそうなのですが、単純にそうなのかとも言いにくいのです。ウイルスの被曝量が偶然少なかったからだったのかもしれませんし、一度感染していて、獲得免疫を有していたのかもしれません。しかし、今回は違います。危ないと思います。そんな理論は通用しないと。

 最初から危惧していましたが、このコロナの怖さは肺炎を発症すると言うことです。肺炎は、短時間で、人の命を奪います、それは、最初からわかっていた事だと思います。日本では、コロナに限らず、多くの人が肺炎でお亡くなりになられます。それは、誤嚥であったりもしますし、癌とか他の要因によるものもありますが、それでも、単純に肺炎のみで失われる命も沢山ありまして、それを救うのはとっても難しいという事です。

 特異的な免疫を持たないで、ウイルスと立ち向かうのは、恐怖でしかありません。ワクチンを接種していたとしても、ウイルスが濃厚にある状態は、危険だと思いますが、今回は、それすらありません。免疫を少しでもかじっていたら、ウイルス濃度が高いところでは、100%に近い確率で、感染するというは、理解出来ると思います。カイワレ大根に、O157が付着していて、多くの方が発症し・お亡くなりになられたのを記憶していますが、今まさに、ウイルスのついたカイワレ大根を食べろと強制されているようなものだと思います。食べない事が安全です。それは、家にいる事です。

 その中で、医療関係者や社会的機能維持者は、毎日、ウイルスのついたカイワレ大根を食べているようなものです。ひとりひとりが気をつけて家にいて、彼らを助ける必要があると思います。