hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本の社会的構造上の問題点について

 国民1世帯毎にマスク2枚をネタにしている人は多いと思います。マスゴミの格好の餌食になっております。世界的にも、バカにあれているようです。そりゃあそうだろなと思います。やってる事は、結構良いことなのだろうと思うのですが、アナウンスセンスの違いなんだろうなと思います。そもそも、この言葉を、首相にしゃべらすのは、あまりに官僚がアホなんだろうなと思います。

 まともな官僚がいて、まともな政治家がいるとすれば、一つは感染防御対策です。次は、マスク等の環境維持資源確保に関するメカニズムの構築、つまり、必要な場所に必要な量を優先的に供給出来るメカニズムの確立が必要なのだろうと思います。これは、台湾や韓国では直ぐにシステムが出来ましたが、日本では全く出来ていません。私の経験からすると、医療機関には、厚労省の担当者が電話・FAX・後はメール(役所ではメールは結構なITツールです笑)で確認しているのだろうと思います。企業には経済産業省が、その他地方自治体が個別に確認して、国に報告というシステムじゃないのかなと思います。それを、国の担当者がエクセルに入力して(エクセルも役所では、結構なITツールです。笑)帳票を作るという事なのだろうと、忙しくて、毎日作成するのに多大な労力を要して、そして、入力間違いをするというものだろうと想像します。

 そもそも、国に、システムの専門家はほとんどおられません。鉛筆なめなめの口だけお利口さんの方が多いと思います。国では、システム環境を構築する際に、業者に丸投げします。結果、クソ高いシステムを使わない仕様満載で納入される訳です。国家公務員のキャリアは、基本的に、そういった専門知識からすればアホが多い訳です。国家公務員に(あ)法学部を大量に採用するので、こうなるのです。国家公務員キャリアには、各種の専門家を採用すべきだろうと思います。つまり、課長、課長補佐レベルを外部採用して。また、キャリア事務官を減らして(0でもいいと思います、事務官は基本的にノンキャリの方が実務能力があります)ギャリア技官を採用を多くすべきだと思います。

 マスクだけではなく、日本では、病院の病床数すらリアルタイムで見えるシステムを有しておりません。外国では出来るところもあります。何故、日本では出来ないのか?それは、それをしないといけないという発想がなかったということです。教育でも、各国で行おうとしている、オンライン授業もほぼできません。日本って先進国ではなかったのでしょうか?これもまた、国、地方自治体のエリートと称される人達に、全くイノベーションに関する知識が無い上に、専門家がいないということなのです。やれば、業者の食い物にされるわけです。だって、仕様書の作成を業者にさせて、積算も業者にさせて、その業者を入れて入札する仕組みですから。彼らにとっては、予算を取ることが仕事で、その内容を評価出来る能力を有していないという事なのだろうと思います。

 企業ならばまともかといえば、そうではありません。日本の大企業の多くは、そのままです。わけのわからない効率の悪い、営業なる職種が重要であるとされている企業が多いのです。本質的に営業は不要です。販売企画が必要ですが、その媒体は、ネットであり、広告であり、その有効性を戦略的に製品別に立案しなければいけない訳です。卸の社長を接待しても何も出てきません。必要であり、もうかる事がわかれば、企業は買いに来ます。つまり、魅力的な商品を作る事、そして、それをしっかりとしたマーケット戦略を立てる事が重要であるのだと思います。ここのどこに、算数が出来ない文系の方が必要になるのかわかりません。

 日本が遅れているのは、こういった社会構造にあると思います。医者は理系だからと言われる人もおられるのですが、その優秀な医者の中でも、疫学を専門としているお医者さんは、少ないし、感染症を専門としているお医者さんも少ないのです。ここはいろいろとあると思うのですが、最近の医学領域のトレンドは免疫からスタートします。ここはかなり進化していて、癌領域については、明確なシステム解析が出来ていると思います。奥は深いですが。しかし、感染症防御には人材はあつまりません。基本、お金になりませんので。アメリカでもヨーロッパでもその傾向にあると思われます。しかし、今回では、国の機関として感染症疾病センター等を作る事もあると思いますし、そこには、データー解析の専門家(統計学)や、システム構築の専門家等を含めた体制にして欲しいなぁとは思います。大学の研究室には、ポスドクでくすぶっている人達(中には難しい人もいますが)がたくさんいますので、その人達から選抜すれば、1000人規模の組織は直ぐに出来ると思います。そして、うんこのような憲法解釈学の大学教授を首にして、実績の上がった、感染症制御、予防の講座を作って、教員としてこの組織のOBを採用すれば新陳代謝もはかれると思いますし、彼らにとっての夢も出てきます。

 日本の行政組織としての問題点は、企画と実行を同じ組織で行っているという事だろうと思います。経済企画庁通産省のように別組織であったら緊張感も生まれていたであろうと思います。例えば、企画庁で、法案を作り、中期計画を作る。そして、実施は、外交、防衛を除き、地方自治体に移譲する(できれば、道州制とセットが必要かと思いますが)というしくみにすればとお思います。