hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

孫正義さんの提案について。

 孫正義さんが、100万人分のPCR検査をすると発表しましたが、賛否両論のようです。恐らく、賛の方は、TV○日の玉川さんを神様だと思っておられんだろうなぁと思いますし、否の方はまことしやかに囁かれている医療崩壊説を信用されているんだろうなと思います。どちらが正解なのかは分かりませんが、どちらも間違っていないだろうとは思います。

 PCR検査が韓国では95%に精度があるとの事であり、日本では30%〜70%との事ですので、韓国であれば、検査拡大の価値はあるでしょうし、日本であれば、全員検査くらい労力の無駄は無いでしょうね。ですから、おすすめは、孫正義さんの検査は、韓国で測定して貰えればいいなぁと思います。(皮肉です)

 インフルエンザの迅速診断キットとPCRを同じように考えている人が多いと思いますが、PCRは遺伝子を見るのです。それも、ウイルスの。結構大変だと思います。元々、PCRは、ウイルス検査のために作られたものでは無いと思います。細菌であれば、かなり精度が高いと思いますが。横浜市立大学で抗体を抽出出来たと言われて、ニュースになっていました。抗体の測定は、治癒の確認には重要かと思います。PCR検査で、回復したと思われても再び感染したというケースが多いのは、PCRでは、回復したか否かは解らない訳です。抗体が測定されて、それが感染防御レベルであると分析出来る環境になれば、明確に治癒が判断出来ると思います。但し、それはあくまで学術的なものであり、普段は全く使わないでしょうが。臨床の判断で治癒を認定するはずです。

 逆に、医療崩壊は起きるのかと言えば、起きない可能性が高いのではないかと思います。日本の医療関係者は、基本的に厚労省等からのガイドラインに従順です。軽症者を入院させない、発熱外来が無い場合は診療しない。或いは、全予約制にする。とかのガイドラインを出せば、それに完全に従うと思います。ですから、武漢のように病院が患者で溢れて、被害を拡大するという事は無いのだろうと思います。しかし、トイレットペーパーを買い占める人達が一杯いるわけなので、そこまで、日本人を信用出来ないのかもしれませんが。

 現在、少なくとも、見せかけだけではなく、日本では、ピークカットに成功していると思います。いわゆるコントロール下にあると。それは、韓国も基本的には同様ですし、中国も武漢以外は出来ていたと思います。武漢も、中国の発表が本当であれば、今は、コントロールされていると思います。この感染症は基本的に感染者を防ぐ事は不可能だろうと思います。死者をいかに減らせる事が出来るかだろうということが目安になるのだろうと思います。その意味で、武漢とイタリアとイランは失敗していると思います。イタリアとイランは現在進行系だと思います。どの程度で、収束するのかは今後の推移を見守る必要があると思います。

 韓国をディスる人も見かけますが、韓国は凄いと思います。ただ、PCRの精度を95%としているのは、不思議で、そこからスタートしているとすれば、あの検査はどうなのかなと心配になります。時間をおいて3度くらいするとかはないんだろうなと。95%ですから。確率の問題です。50%の精度と仮定すれば、2回目で75%、3回目で87.5%という事になります。計算上は、4回目で90%を超える事になりますので、50%の精度と考えるならば、4回、70%とすれば、3回、50%未満であれば、判定には使えないという事になるのかなと思います。(勿論参考にはできますが)基本陽性であるとすれば、それを信用するとしてですが。韓国は、偽陽性も陽性に勘定しているのかもしれません。それは、それで正しいのだろうと思います。