hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

民主党がまた合流するようですが、懲りない人達ですね。

 日本の政治体制は、いわゆる55年体制から、本質的には変化していないと思います。それは、日本人の思考が、30%のいわゆる保守層と、30%の左派層と、40%の風まかせ層に分かれているからだろうと思います。一般的に無党派と呼ばれている層があるんですが、この層は、おそらくまともに政治を感じている訳ではないので、普段無関心なんですが、世間の風で、左右されてしまうという層なんだろうと思います。

 で、その風まかせ層が保守に振れれば保守が勝つ、左翼に振れれば左翼が勝つはずなのですが、かつては、保守の中で、仲間割れをしておりまして、保守自体が連合政権であったので、左翼に流れず、保守の反対勢力に流れるので、結果的に保守が勝ち続けておりました。

 しかし、その保守が、本当にいい加減な事ばかりしたことで、最近では、細川政権と鳩山政権というように2回程、政権交代がありました。細川政権は、いわゆる壊し屋、小沢氏によって、無残に破壊されてしまいました。鳩山、菅、野田政権も、結果的には、小沢氏が息の根を止める事になりました。この2つの失敗の原因は、政権を構成する勢力が、それぞれの主張をしすぎて、結果、調整が出来なかったというものだろうと思います。そりゃあ、生粋の左翼である、社民党とその思想を受け継いだ人と、自民党で選挙に出たかったのですが、公認を得られなったような、いわゆる保守的な人とが、共存しているので、中々調整は難しかったんだろうと思います。

 今回も、保守勢力は、本当にいい加減な失態を繰り返しております。政権奪取した時の真摯に国民と向き合うという謙虚さが薄れてしまっているように思います。それ故、野党は3度目の政権交代のチャンスなのだろうと思います。しかし、彼らは、前と同じ過ちを繰り返そうとしております。今度は共産党まで含めようとしております。そりゃあ、まともに政権運営が出来るとは思えません。国民は、前回でかなりトラウマになっていると思います。ですから、相当の変革がなければ、支持するとは思えません。

 そもそも、立憲民主党は生粋の左翼であり、支持母体が、自治労とか日教組なんだろうとはわかります。国民民主党は元々、希望の党で、踏み絵を踏んだ人達です。つまり、あれだけ反対した、安全保障法制(その前は、戦争法とか言ってましたね)を選挙のために、飲んだ人達でもあります。本当は、立憲と合うはずが無いと思います。中でも、一度は飲んだのですが、そのうち、違う、反対だと称して、再び先祖返りした、訳のわからない人も、岡山とか香川とかにもいるようですが。

 自民党は、いわゆる右翼から、護憲勢力の左翼までおられます。幅広い政党だと思います。しかし、彼らの思想はイデオロギーよりも利権が中心なので、利益になるならば、直ぐに妥協します。それはそれで、一つの考え方なんだろうなと思います。政治とはそうしたものです。しかし、理念の無い利権まみれの発想は、見破られます。今は、その傾向が強いですが。それでも、イデオロギーで分裂して妥協しないよりは、政治が出来るだろうとは思います。

 野党は、今、いわゆる野合をしようとしておりますが、それは無理筋です。それよりは、安全保障問題では、自民党を変わらないか、妥協出来るような勢力を結集する方が自然なんだろうなと思います。30%の左翼は切り捨てて、30%の右派勢力と40%の風まかせ層を取り込む方策を考えるべきだろうと思います。地方では、それが成功しております。大阪維新都民ファーストなんかはその成功例だと思います。これを国政に持ってゆくには、どうすべきか真剣に考えるべきなんだろうと思います。それは、先ず、地方を取る事であろうと思います。大阪維新のように、地方を取ってゆけば、時間がかかりますが、国政に参加できる時が来るだろうと思います。都民ファーストは、そのタイミングをミスってしまいました。民主党を引き入れようとした事が完全にミスです。そもそも、安保法制賛成であるならば、自民党のあぶれ組を入れるべきであったのだろうと思います。手垢のついた左翼崩れなんてのは、全く役に立たないでしょう。もっと、都政で、力を発揮してから動くべきであったんだろうと思います。その点、維新は非常にしっかりと地方を固めております。そのうち、近畿も固める事が出来るようになるかもしれませんし、東京でも、それなりの層をつかもうとしております。真面目に、地方自治から参加するのが、最も早い方法なんだろうなと思います。共産党がそれなりの勢力を維持出来ているのも、地方勢力の力だろうと思います。