hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

戦後史観、被虐史観について

 多くの日本人にとって、戦前は、もはや過去になってしまっていると思うのです。多くの人達は、興味を持っていないんだろうなと思います。日韓関係や日中関係や台湾、北方領土の問題に関しても、まあ、感心が無いんだろうなと思います。

 私個人としては、それは良い事なんだろうなと思っております。ここまで、日本人が感心を無くしたというのは、それだけ、日本人が今に生きているからであって、過去よりも未来を見る事が出来るからです。勿論、過去を振り返る事も重要ですが、それを強制する必要は無いと思います。生きていく上で、未来を見つめる上で、過去が必要になれば、勉強すればいいし、小説とかドラマとかで情報を仕入れる事でもいいと思います。

 一つだけ理解して欲しいなと思うのは、自分は自分だけで存在しているのではなく、両親、その両親、そのまた両親といったように考えてゆけば、自分の命に直接関与する人達は、もしかしたら、何万人以上が関与しているんだろうなと。そして、その人に間接的に関与した人をカウントすると数えきれないくらい多くの命によって、今の自分が成り立っているという事です。その多くの命に責任を負う必要は無いと思いますが、理解はして欲しいなと思います。その当時の人達が何を思っていたんだろうかとかでもね。

 日本人の多くは、無関心ではあるのですが、過剰に反応する人達もある程度いる事も確かだと思います。右翼と左翼と呼ばれる層です。この2つの層の思想の基軸というか根幹は、占領時のアメリカによる自虐史観教育によって生まれたのだろうと思います。アメリカの戦略は基本的に理解出来ます。単純です。アメリカは、歴史に残る戦争犯罪である原爆投下を行ったわけですから、日本が国力を増強して、アメリカに対し憎しみを増大させ、反逆する事を阻止するための措置だったと思います。悪いのは日本だと洗脳する事で、アメリカの戦争犯罪を忘れさせるという事でしょう。そして、結果的にそれは成功しましたが、日本人の特性として、過剰に反応した人達がいて、反戦運動から、ベトナム戦争反対、安保闘争といったいわゆる過激左翼層を増大させてしまい、その後、その左翼層に対して、反対運動として右翼層も拡大して行ったのだと思います。今の日本における一般的な右翼(一部の過激な右翼は別ですが)という層は、軍国主義者ではないようです。どちらかと言えば、アメリカの共和党右派的なポジションでしょうか?彼らは、被虐史観の異常性に気が付いた人達でもあります、ある意味洗脳から解けたというのが自然だと思います。左翼層の中心は、共産主義者とか社会主義者だと思います。これらの方のベースは被虐史観に立脚しております。ただ、被虐史観に基づいて、共産主義者或いは社会主義者になる事はどうも、説明しにくいと思われます。被虐史観が、反米、反日そして中国、ソ連北朝鮮にむつびつくというのが理解しがたいと思うからです。左翼の方の思考経路はあまり分かりません、勿論、目標もさっぱり理解できません。例えば、共産党が政権を取ったとして、何をするのか?なんて全く分かりません。かつての民主党政権は、自民党政権とあまり大きな変革をもたらす事が出来ませんでした。官僚主導の世界が強化されただけでしたし。外交に関しては、全く、経験不足でしたし、経済対策はさっぱりでした。円高誘導し、日本の輸出産業を壊滅的に破壊しました。韓国と中国にブーストを与えたのは確かでしょう。つまり、左翼の示す未来ってほぼ分らないのです。その曖昧さの根源が、彼ら左翼の支柱にもなっている護憲という概念です。

 ある程度の数の国民は、現在まで長期的な政権を担っている自民党が、改憲を目指し、万年野党である左翼が護憲を維持するという図式の異常さに気が付くと思います。自分達の目指す社会像があるのであれば、改憲は必須です。それは、良い悪いは別です。より自分達の理想像に使づける事が政治であり、政権維持の目的だからです。しかし、自民党には、それなりに意識があるようなので、改憲を目指す。これは非常に理解出来ます。しかし、左翼は、目標が無いので、護憲なんだろうなと思います。今の、環境から抜けたく無いからなんでしょうね。究極の保守でしょうし、政権奪取の意思も無いんだろうなと見るのが自然だと思います。

 左翼は戦後史観に影響されていたことは間違い無いと思うのですが、しかし、反日、反米、親中国、親ソ連親北朝鮮は、それでは説明し難いものがありました。戦後史観は、日本を否定してはいません。日本が行った過去の行為を全て日本の軍事政権(本質的には軍事政権ではありませんでしたが)のせいにしただけなのですが、戦前の否定だけではなく、日本の否定に向かったというのが不思議ではあります。つまり、彼ら左翼も、実は、戦後史観、被虐史観の洗脳から解けていて、それを利用して、自分達のある種の営業活動をしているのではないかという推測も出来ると思います。

 つまり、右翼も左翼もどっちもどっちであるという事で、お互いに、誰も洗脳されていない戦後史観を利用して、商売をしているという事なんだろうなと思います。まあ、一般人としては、それに、本気で向き合う必要もなく、娯楽としてとらえるべきなのかなと思います。