hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

単純に、民族問題と言っても難しいんだろうなと思います。

  中国という国は、古来より、匈奴といった異民族との闘いを行って来ました。近くは、清は、いわゆる女真族の王朝です。その前の明は、漢族の国家ですが、その前の元はモンゴル族の国家ですし、その前の宋は漢民族の国家ですが、少なくとも、南宋の時代には、金がほぼ中華を制していたとも言われております。厳密に言えば、その前の隋は、鮮卑族北魏出身ですし(漢民族と称してはおりますが)、その次の唐も北魏出身です。これも、漢民族と称しておりますが、怪しい感じがします。つまり、日本では、聖徳太子の時代から、中国の漢民族は、異民族に支配されて来たという経験があります。純粋に漢民族であるとすれば、宋と明のみではないかと思います。宋も北宋時代は中華を支配できましたが、南宋時代はもはや亡命政権みたいなものだろうと思います。

 日本人は、そのへんの機微を理解することはできないと思います。ほぼ、異民族に支配された事が無いですから。実は、欧米人も支配した事はあっても支配された事は無いと思います。つまり、その深層における機微が理解できないのかもしれません。現在ようやく、中国は、漢民族の支配の国として成立しております。しかし、歴史の中では、必ず、異民族が漢民族の王朝を滅ぼして来ました。つまり、歴史を知れば、中国共産党が、あれ程、新疆ウイグルを弾圧するのか?香港を弾圧するのか?チベットを弾圧するのか?という根本は、自分達が支配された時の苦しみが、DNAに刻まれているのではないかと思ったりします。この辺は、日本人には欧米人には理解出来ないのかもしれません。

 少なくとも、習近平は、現代的な民主主義なるものを信用してはいないと思います。彼にとっては、中国は共産党の王朝であり、それが最も中国に合ったやり方であると、理解していると思います。その人に民主化を講釈しても、響かないだろうと思います。この王朝は、異民族に支配された過去をしっかりと認識しており、その中異民族の中には、イギリスも日本も入っていると思います。

 これは、決して、中国の人種差別を肯定しているものではありません。しかし、その根っこにあるものは、日本人や欧米人が思う程簡単なものではないという事だろうと思います。

 アメリカの民主党支持者の白人は、頭の中はお花畑で、支配し続けた民族である事を忘れて、人種共存を叫んでおりますが、黒人にとって、諸悪の根源は、白人であり、民主党支持者の白人も共和党支持者の白人も同じ白人です。つまり、民主党支持者の白人は、黒人の支配を受け入れるのかという事です。それは、いかに頭がお花畑の彼らでも、絶対に受け入れないだろうなと思います。日本人のいわゆる左翼勢力も、韓国人や中国人の支配を受け入れるのでしょうか?その覚悟があるんでしょうか?

 民族問題は、単純なものではありません。その民族問題に立ち入って、火傷をしたのが、かつての日本人であったろうと思います。その愚を再び繰り返してはいけないと思います。しかし、だからと言って、自分達が支配されるのも御免被りたいと思います。その環境が今の日本にはあります。しかし、10年後の日本には無いのかもしれません。何故なら、少子化し、高齢化した日本に、新しい若い人を入れなければ、立ち行かなくなるでしょう。その人達が日本国籍を取得し、支配層であるはずので日本民族を攻撃しだす事もあるでしょう。そして、その数が多くなれば、どうなるのか?アメリカを見ればわかるでしょう。アメリカは白人の比率が50%を切る時代がやって来ます。まあ、中心はヒスパニックでありますが、ヒスパニックと黒人が頭お花畑の白人と結びつけば、非白人支配の社会が成立します。その国がどのような末路に行き着くのか、日本は見る事が出来ると思います。しかし、それを見た時には、時すでに遅く、日本を変える事は出来ないでしょう。

 民族主義とは古い考えである、間違った考え方である、グローバリズムこそが未来であると主張する白人は、キリスト教を捨て、イスラム教を信仰し、中国語を母国語としてしゃべろうとしますか?これが、白人が作った自分勝手な自分に都合の良いグローバリズムです。そんなもの幻想でしかありません。民族が成立し、その上で、国際協調する社会なんて、人間が人間であり続ける限りあり得ません。欲の塊の、さもしい人間が溢れかえっています。必ず、強弱により勝ち取る富に差ができます。それが人間社会です。それ故、少しでも、同じ価値観を優位、少しでも、理解できる人達が集まって、民族、国を作る訳です。

 勿論、融和は必要であり、相互理解も必要です。そして、その共通価値観は、白人が作って来たものでした。しかし、今、そのバイブルが崩壊し始めました。その新たな共通価値観のバイブルは、誰が主導するのでしょうか?おそらく、欧米ではないように思います。それが出来るまで、混とんとした時代が続くのではないかと思います。