hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

イギリスの方針は危ないように思います。

 イギリスは、新しい考え方を発表したということで話題になっています。つまり、国民の60%が免疫をつけようというのです。感染しても仕方がないということです。大胆だとは思いますし、コントロール出来るのであれば、論理的な考え方だろうとも思います。陽性者のうち、20%が発症し、そのうちの3%が亡くなってしまうという法則は変わりませんので、イギリスは5000万人くらいですので、3000万人が陽性になり、600万人が感染し、18万人が亡くなるという計算になります。コントロール出来てです。コントロール出来なければ、イタリアのように7%の致死率になります。42万人です。そもそも、イギリスでも、年間の死者はだいたい人口の1%くらいつまり、50万人くらいが基準だろうと思います。年間50万人の中にこの18万人が組み込まれれば、大きな騒動にはならないでしょう。つまり、コントロール出来るかというのは、そういう事だろうと思います。こういった感染症が増加すると、他の病気で亡くなる方が少なくなります。つまり、本来は癌で亡くなる方がコロナ肺炎で亡くなるという事です。とすれば、50万人に18万人が加算されて、68万人になる事は無いという論理だと思います。しかし、それが、2ヶ月で起こったらどうでしょうか?年間50万人といえば、平均すれば月4万人強です。これが、9万人になったとすればどうでしょうか?これは間違いなく、医療崩壊が起きます。とすれば、この数値が1ヶ月21万人になる可能性がある。という事になります。危険です。政治家はこんなリスクを犯してはならないと思います。

 一理あるのは、コロナウイルスの免疫を誰も持っていないから、押さえ込んでも、ウイルスがどこかに紛れていれば、2度目が、そして3度目の感染拡大が発生し、結果的には、国民の60%に抗体が出来るまで、収束しないというか、収束しても、ワクチンが出来るまでは、何回も波がやってくるという考えです。ただ、これは、インフルのように感染力が強い場合です。このコロナはそれ程強くは無いようです。つまり、きちんと対処すれば、止まります。しかし、きちんと対処する事がいかに難しいかは、日本人を見ていればよくわかります。割と、公を大切にする人が多いと思うのですが、その日本でこの程度です。やはり、規制をかけないと無理でしょうね。

 でも、やはり、そこまでは感染しないで、収束するだろうし、日本で言えば、1万人くらいの感染で300人が亡くなるであろうといったレベルではないかと思っております。亡くなられた方はお気の毒で心が痛みますが、それでも、日本は年間120万人の方が亡くなられます。1ヶ月に10万人です。その中での300人は、あまり大きいインパクトでは無いと思いますし、ある意味、そのうちの幾人かの方は、コロナでなくても、亡くなっていた可能性もあると思いますので、総死者数に対するインパクトはそれ程大きくはならないということではないかと思います。

 このウイルスの防疫には、ある程度の規則性が見えていて、全体の3%が陽性になり、陽性の20%が発症し、発症者の3%が亡くなられるというものです。2009年のインフルは2000万人が感染し、1万人がお亡くなりになられたと記憶しております。それでも、死者という事ではそれ程のインパクトは無かったと言われていると思います。勿論、お亡くなられた方個人には、悲しい事であり、胸が痛みます。しかし、あの時1万人の方が亡くなられた、インフルと比較しても、インパクトは小さいとは思います。

 それは、感染力の問題です。それがある程度わかった事から、このウイルスの力が見えて来たという事です。過剰に恐れる事はありませんが、適度に恐れる必要はあります。つまり、感染母数を増やさない事です。適切に対応しておれば、感染しにくいウイルスです。そこを気をつけてば、被害は最小に抑える事が出来ると思います。とすれば、イギリスのやり方は、論理的には怖い事ではありますが、結果論的には成功するんだろうなと思います。防疫の方法さえしっかりすれば、時間はかかるけれども。

 すでに、台湾、マカオシンガポール、香港、そして中国、そのうち韓国も感染拡大については、収束するだろうと思います。日本はもう少し遅れるかもしれませんが、それでも、後1ヶ月すれば、かなり下火になっているだろうと思います。怖いのは、ヨーロッパとアメリカでしょうね。ここは、これからどうなるか、予測できにくいと思っております。韓国の真似をして崩壊したイタリア、そして、その道を着々と歩んでいるスペイン、そして、恐らくその方向に向かうフランスという事になるんだろうなと。ドイツはあまりに、死者が少ないので、やはり、他の国より感染が広がったのが、遅いのだろうと思います。どんなにうまく行っても発症者の3%は仕方がないのではないかと思います。