hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

個人情報保護に関する誤解について。

 個人情報保護と電子化(デジタル化、情報化)に関して、誤解している人が多いのではないかと思います。国が個人情報を握るのが怖い、情報が洩れるのが怖いという事を言われる方が多いのですが、実は、個人情報は国だけではなく、企業等によって保有されております。ある意味、駄々洩れ状態であると思った方が良いのではと思います。国が悪用するケースよりは、民間が悪用するケースの方がはるかに恐ろしいもでありまして、その情報がイリーガルな世界に流れる可能性は、当然、国より民間という事になります。

 例えば、所得情報は、サラリーマンの多くについて、国が保有していると思います。情報漏れが発生したでしょうか?国の場合はかなりしっかりと管理をしているとは思います。問題は、データーが集中する場合に、ハッキング(悪意を持って情報にアタックする人がいた場合なのですが)耐性なのですが、実は、個人情報に関しては、それ程、一元管理をしておりませんので、物理的に一つのシステムで、全データーを管理するのは無理ですので、分散管理をしています。リンクするキーとしてマイナンバーを利用しているというか利用しようとしているのであります。分散管理の欠点は、データー管理当然複雑化する事になりますので処理効率が落ちる事にはなりますが、しかし、各々のシステム毎にシッカリとセキュリティ環境を作っておりますので、全データーを一括で処理するは、結構大変であるという事になります。それは、ハッカーにとっても大変で、そこまで、リスクを冒したくないという事になろうかとは思います。

 ハッキングに関しては、防御する手段は無いと思います。突破されて、データー流出する事で、その穴をふさいでゆく事しか出来ないと思います。まあ、いたちごっこではあると思います。ただ、単純に考えて、国の管理と民間の管理のどちらが安全性が高いかと言えば、国の方が高くなるはずではあります。

 結構、アナログな方は、紙ベースの管理が安全と言われます。デジタルは怖いと。しかし、紙はそれ程、安全ではありません。コピーを取れますし、間違って廃棄されることもありますし、火事で燃えたりします。持ち出しの危険性もありますし、データー処理(現在では必須です)をするために、他のアプリに転記入力しなければならない場合もあります。これって、かなり危険です。個人のパソコンにデーターコピーをして保管する事も可能になったりします。

 以上からすれば、個人情報保管にウェイトを置くのであれば、セキュアなデーター管理システムが現在では最も安全であろうと思われます。理論上はですが。

 ただ、残念ながら、公務員の資質に結構問題があって、レベルの高い方もおられますが、とんでもなくレベルの低い方(特に、管理職以上に)がおられますので、そこから漏れるという可能性は高いのではないかとは思います。ですから、この問題を解決する事が出来るくらい安全な(ある意味、だれでも使え、だれでも安全)システムを作る事、運用手順を作る事が重要だと思います。

 現代社会において、個人情報を国が管理するという方向から逃れる事は不可能であろうと思われます。それは、多くの善良な市民を守るためでもあると思います。個人情報に関して、問題となる人は、ある意味特殊な方です。その特殊な方のために、善良な大多数の市民が不利益を被るというのが今の日本の状況ではあると思います。それは、改善しなければいけません。全収入と銀行預金と購買記録がマイナンバーで管理されて、困るのは、不当な手段で資金を集めたり、隠したりしている人達です。普通の人には全く関係ありませんし、そもそも、そんな情報を欲しがる人もいないでしょうね。