hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

デジタル化に関する問題点として

 デジタル化(所謂システム化でしょうか)すれば、ペーパーレスになるのかと言えば、そこは、データーを使用する側の意識でしょう。会議の際に、出力して配布し、その配布資料に、赤ペンで、メモるなんて風習があれば、データーが増えた分、紙が増えるでしょうね。紙が増えて、メモがあるために、廃棄できなければ、当然、情報流出が危惧される事になります。重要書類をカバンに入れて持ち運ぶ、そのうち、慣れて、お酒飲んで、カバンを電車に忘れて帰るなんてのは、普通にありそうです。

 システム化したとしても、パソコンにデータを取り込んだり、コピーをしたりして、ディスクトップにショートカットなり、データをそのまま張り付けたり。メモを張ったりして、それをまた、カバンに入れて持ち帰る。そして、忘れる。と、まあ、データに関しては、意識次第という事になるのでしょうね。まあ、こういった、いわゆる昔からの意識しか無い人もおじさん連中に多いという事なのでしょう。そのおじさんの多くが、政治家とか公務員とか学者とか弁護士とかマスコミとかに多いんでしょうね。

 だから、デジタル化しました。としても、使用方法は、昔ながらのやり方で紙を使用してという事であれば、どんどん仕事が増えて、人も増えるという事になるだろうなと思います。お医者さんの世界でも、電子カルテが一般的になっていて、情報管理を行っているのが普通の事になります。勿論、一部に手書きのカルテから脱却できない、お医者さんもおられますが、段々少なくなっているような印象はあります。電子カルテって、楽ですから。ただ、町医者には、結構管理が難しいようですね。と、同時に、医療機関間の情報共有は全く無いので、複数の医療機関にかかっている人は、その都度、新規登録になります。これを、マイナンバーで(保険証ナンバーでも良いのですが)一元的にデーター管理をすれば、全ての医療履歴が分かる訳です。そうすれば、例えば、皮膚科と、歯医者と、内科にかかっていて、どういった処方を受けているのか各々把握できると思うのですが、それをするという事は、情報管理上の問題、或いは、悪用されるという猜疑心があって(何をどう、悪用されるのででしょうか?)出来ない訳です。

 或いは、銀行口座とマイナンバーを紐づけすれば、脱税なんてのは、一発で分かります。これで、困る人って少ないでしょうね。会社員であれば、会社でマイナンバーと給与振り込み口座は登録されておりますので、まあ、ガラス張りみたいなものでしょうね。普通の大多数の人は、何の問題も無いでしょうね。何か、自分の口座を隠したい人もこの世の中にいるはずで、そういった人達には、問題なんでしょう。全ての銀行口座をガラス張りにし、例えば、10万円以上の物品を購入する際に、マイナンバーが必要となるとすれば、簡単に不正は無くなると思うのですが。そういった事も、個人情報の問題として、反対する勢力がいます。政府がデーターを悪用するなんてね。それは悪用ではなく、利用であるのであって、政府がしようと思えば、今でも、簡単に利用は出来ると思います。警察、公安等が本気で調査すればね。

 こういった事をしっかりと環境整備する事で、効率化は出来ると思います。効率化で言えば、衆議院の採決くらい、アホなものはありません。流石に参議院は一部電子採決をしておりますが。衆議院は、まだまだ無駄な時間を使っております。押しボタン方式にして、誰が、どの法律に賛成し、反対したのか瞬時に発表すれば良いのになと思います。そして、それを過去から全て見る事が出来る環境を、いとも簡単にできます。或いは、統計的な分析も簡単に出来ます。そういった効率化を考える環境整備が、デジタル化(システム化)の目的なんだろうなと思いますが、そこをせずに、一部だけ、デジタル化しても、効率が悪くて、何も出来ないでしょうね。

 コロナデーター情報把握・管理システムのハーシスというシステムがあるのですが、うまく運用出来ていないというか、医療機関に過大な人的を負荷をかけていると言われております。このシステム自体が、こういった環境に関する問題点を顕在化させております。実は、多くの病院には、個人データー管理システム(電子カルテシステムのように、或いは、請求システムとか)が存在しております。問題は、多くの病院がバラバラのシステムを採用しているという事です。という事で、統一のシステムにデーターをⅦ入れるとういう作業が必要になります。ハーシスです。しかし、システムの効率的利用という観点からすると、再入力なんて考えが最も無駄です。手入力程やっかいなものは無いのです。入力間違いとそのチェックという非常に手間がかかります。とすれば、これを排除する事が重要であると。すれば、個々の病院のシステムに、統一のフォーマットを吐き出させるシステムを作ってもらうとすれば、簡単です。そして、そのフォーマットを、自動的に送信し、自動的に受け取るシステムを作ればよいだけです。保健所は、そのデーターから、クラスターを追跡するだけに特化すれば良いという訳です。データ送信システムは、例えば、電話回線でも良いと思います。インターネットが怖ければ。将来的に考えれば、専用回線を引いても良いと思います。コロナ補正予算はふんだんにありますので、多くの病院との安全な専用回線を構築しておくことは今後、重要な事ではないかと思います。ここに、マイナンバーをセットすれば、非常に安全な閉鎖的なネット環境で運用できる、病歴管理システム環境が出来上がります。閉鎖関係のネット環境を使用しておれば、多くの情報流出の危険性は格段に下がります。銀行のネットワークがその典型です。ただ、最近は、銀行もインターネット環境を使用しておりますので、データ処理環境をある種の2重化構造を破られる可能性がありますが。

 日本は、デジタル敗戦国、デジタル後進国と言われだしました。これは、デジタル技術が遅れているのではなく、デジタル環境構築の意識が遅れているだけだろうと思います。ただ、意識の改革を、今の政治家や官僚が行うというのは結構大変だろうなと思います。最初に効率化を意識して、安全性、いわゆる堅牢性を考慮してゆくべきなのですが、最初に安全性を考えるので、効率性を犠牲にする事になるのだろうなと思います。それは、まあ、失敗する大きな要因でしょうね。というか、その効率性の悪さが、役人が存在する大きな理由でもあるからです。