hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

IT後進国日本は、自分達がどれだけ遅れているかを理解する能力が無いくらい後進国だったと思います。

 一部のネットニュースから、日本はIT後進国という言葉が出だしております。ようやく気が付いたみたいですね。飲み会ベースの接待で物事が決まるような、昭和はもう終わっているのに、まだ、気が付かない人がいたんでしょうね。沢山。接待なんてまあ無駄をしてるような企業に,未来は無いでしょうね。そもそも、営業なんていう訳の分からないような部署が存在する企業も少なくなったとは思いますが、それでも、名前だけ変わったとしか思っていないような、管理職の方もちらほらいると思います。もうね、そういった人は、企業にとっては無駄でしかないのですが、そういった人が、経営層にもいるんですよね。だから、日本の企業はおバカなんでしょう。しかし、それでも、民間はまだ、少しは改善しておりますが、公務員さんは、全然、世の中に追いついていないようです。今回のコロナで、日本の問題点が顕在化したと思います。ただ、公務員は変える事が出来るのでしょうか?変える力を持つ、政治家もそれに輪をかけたような、ITに関してはおバカですから。

 それでも、官僚はそれなりの高い能力を持つ人もおられますので、少しづつは変わってゆく事が出来るのかもしれません。というか、この人達は、新しいものを作る能力(解答の無いものの解答を導き出す能力)は欠けるところがありますが、解答があるものの、正解を見せる事は、物凄く効率的に導き出す事が出来る人達ですから、うまく、IT後進国からは脱却することが出来るんだろうなと思います。そういった意味では、このコロナ騒動で得るものがあったという事なのかもしれません。ただ、彼らには、先進国(つまり、誰も歩んだ事のない世界)を作る能力は無いと思いますが。

 「神明ハ唯平素ノ鍛錬ニ力メ、戦ハズシテ既ニ勝テル者ニ勝利ノ栄冠ヲ授クルト同時ニ、一勝ニ満足シテ治平ニ安ズル者ヨリ直チニ之ヲ褫フ、古人曰ク勝テ兜ノ緒ヲ締メヨト」私は、この文章が大好きです。これは、日露戦争日本海海戦でロシアのバルティック艦隊を完膚なきまでに叩き潰した、大日本帝国連合艦隊の解散の辞の最後の部分です。これで、この文章は終わります。凄くかっこいい文章だと思っていました。歴史上の大勝利をして、そのある意味表彰式的な場で、「昔の人はこう言ってます。勝って兜の緒を締めよと」という言葉で、終えるのです。この文章は、明治天皇の前で、連合艦隊司令長官東郷平八郎が読み上げたもので、文章は秋山真之という参謀が作成したものです。(まあ、このくらいの事は、司馬遼太郎坂の上の雲を読んでいる人は多いでしょうから、まあ、多くの方がご存じでしょうね)バブル期まで、日本は世界のTOPの位置にいました。ソニーや、パナソニックが映画会社を競って買ったりしてました。日本型経営は世界の憧れでもありました。しかし、その時、日本人は、この言葉を忘れていたのです。平素の鍛錬をせずに、一勝に満足して、おごり高ぶっていたのです。それ故、ここまで、落ちぶれたのですが、不思議な事に、日本人の多くは、このコロナまで、自分達の立ち位置に、全く気が付いていなかった。という訳です。そして、その結果がこのボロボロのコロナ対策です。PCR検査は出来ない、出来る人が居ない、出来る装置が無い、サンプルを運搬するシステムが確立していない。法律が机上の空論で、現実的な対応について整備検討されていない、マイナンバーが機能しない、情報管理も全く出来ない。データはFAXで送るしか出来ない。リアルタイムの感染情報が全くつかめない。まあ、びっくりするくらい、ダメダメばかりです。だから、ある意味、救いがある訳です。ここまで、ボロボロであったら、保守頑迷的な人(日本の保守は、左翼です、この場合は自治労とかでしょうね)もさすがに、不味いと思い、一緒に、改善に向けて進む人が出てくるでしょうから。まさに、今は、日本の危機だと思います。そして、危機の中に成功の芽が生えだすという言葉があります。とすれば、今のこのグタグタは物凄いチャンスであろうと思います。前向きに考えましょう。平素鍛錬し、戦わずして勝つくらいの実力をつけて、感染症に挑んでゆけば良いだけだろうと思います。本筋は間違ってはいないので、死者数は少なかったのは救いではあります。ただ、もっと救えたと思います。半分以上、失わなくても良い命が失われたのは、本当に悲しい事です。この事を教訓にして、より良い未来を作す事が今の日本人に与えられた命題だと思います。