hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

東京都知事選挙について

 東京都知事選挙が終わり、現職の小池知事が圧倒的な差で、再選されました。いわゆる左翼の宇都宮さんと山本さんの2人の得票数を合計しても左翼の基礎と思われる30%に到達しないという大惨敗だったように思います。

 ネットでは、東京都民がおバカだとか、責任は東京都民が負うべきだとの中傷投稿が多くありますが、選挙で政治家を選ぶのが民主主義ですので、圧倒的に支持されている知事なのですから、現時点ではリスペクトし、自らの敗北を認識しなければ、前に進めないのにと思います。そこが、無いのが左翼の特徴でもあるのですが。それが無いから左翼なのですが。今の○憲民主党という野党第1党なる政党は、基本的に、敵失しか狙っていません。それは、かつて、リーマンと厚生年金問題で、空から政権が降って来た成功事例を追いかけてしまうからでしょう。成功事例は追いかけても、その政権が3年で空中分解したという失敗については全く検討されておりません。ですから、自分達を変えずに、敵失を待ち続けているんだろうと思います。

 宇都宮さんは、ベースは○産党だろうと思いますが、○産党候補を応援するとすれば、○憲民主党の将来像はその方向しか無いはずです。それでは、敵失があっても生かせないでしょうね。そういった意味では、自主投票にした○民民主党の方が賢明だろうと思います。山本さんは、前回の参議院選挙から少し風速が落ちてきたように思います。これは、山本さんの責任ではなく、彼を応援するべきスタッフの質の問題なんだろうと思いますし、彼がそういったスタッフがいたとしても重用する性質の人なのかどうなのかという事だろうと思います。つまり、今回の戦術・方針の作成は稚拙だったように思います。あまりに実現性が無い政策で、あの、マスコミに忌み嫌われて無視されている桜井さんの方が遥かに、実現性の可能性のある政策でした。こんな人は流石に選べないなぁと普通に東京都民の多くは思ったんだろうなと思います。国会議員選挙は、とんでもない候補を選んでも、実は、国政に大きな影響はありません。そもそも、国会議員1人で、それも野党では、批判しか出来ませんし、批判しても何も起こりません。だから、山本さんのような突飛な、絵空事でも支持される可能性もあると思います。だって、○憲民主党や○産党や社○党やらが選ばれるのは、まさにそこです。しかし、東京という小さな国クラスのTOPを選ぶ場合には、やはり、都民の生活がかかりますから、絵空事を掲げる人を選ぶのは難しいのだろうと思います。それ故、山本さんが今のままでは、当然の事ながら、国会議員にはなれても、都知事になるのは無理だろうなと思います。そもそも、彼は、都知事を目指してはいないでしょうから、それでもいいと考えているんだろうなとは思います。

 今、世界的に見ても、アメリカが民主党政権に変わろうとしておりますが、その民主党自体が、かなり左翼過激層が増えておりますので、アメリカがもしかしたら、ヨーロッパ型の社会民主主義というか共産主義の香りのする国家に変貌するように思います。ただ、アメリカは、あまりにたくさんの矛盾が存在する国家でもありますので、収集がつかない国になるのではないかと思ったりもします。ヨーロッパは、方向性としては社会民主主義に向かっておりましたが、反作用として、民族主義の極右と呼ばれる勢力が台頭しております。この2つは相容れないものですので、なかなか舵取りが難しいんだろうなと思います。韓国も、左翼政権ですが、今までの韓国左翼政権とは異なり、保守勢力が自ら朴槿恵を捨て去り自ら崩壊した事により、保守勢力が弱体してしまいましたので、左翼政権が好き放題出来る環境になっております。次に来るのは、大統領の再選問題かそれとも、左翼政権の永続を企図する政策でしょうね。それは、中国的な一党独裁国家への道を意味しているように思います。まあ、それでも、それなりに保守勢力もありますので、そこは、早急には難しいでしょうが。中国は中国で、大きな矛盾の中にいると思います。習近平政権は、力づくで世界を屈服させようとしておりますが、その手法があまりに稚拙です。今までの中国は、本心を隠して着実に実利を取るような戦略を取って来たので、過激な敵対勢力はなかったと思います。アメリカのオバマ政権やドイツのメルケル政権は、完全に中国寄りでした。しかし、今は、その信頼を失いつつあります。かつての、アメリカは世界からの敵意を受けても、それに対抗する力がありましたが、今の中国にはそこまでの力は無いと思います。とすれば、中国の行く先は苦難が待っているように思います。香港問題は、実は些細なものです。簡単な自治の皮をかぶせておき、少しづつゆるやかに制限を強化してゆけば、良かったのですが、そうする余裕が無かったのでしょうね。

 世界は、民族主義(右翼型の独裁制に進化するでしょうね)、独裁制(かつては共産主義的独裁でしたが、中国やロシアを見れば、共産主義のかけらもありません)・社会民主主義(これも変質しており、かつての共産主義的な思想が強くなっているように思いますので、行く目標は独裁制ですね)と別れておりますが、どの思想も実は、独裁制に向かっているように思います。つまり、民主主義が衆愚制に移行している現状を見れば、民主主義の限界が感覚として見えて来たんだろうなと思います。何度も言いますが、「軍事力を持たなければ、戦争は起きない。戦争したくないので、軍事力はいらない。」なんて言う、幼稚園児のような思想を持つような大人がたくさんいる日本という国を見れば、民衆の愚かさつまり、衆愚性の危険制が理解出来ると思います。大人であれば、戦争を起こさないために、有効であるとすれば、何でもする。軍事力が必要であれば、持つ、核が必要であれば持つ、外交が重要であるとすれば強化する、憲法で規定するというのであれば憲法を改正すると最善の方法を模索するはずです。それが出来ない愚かな人達がまさに子供のわがままのような事を言う大人のいる国に正しい歩みが出来るでしょうか?私は、良い独裁者による独裁制が最も効率的な社会であると考えております。何を持って良いというのか、そこは大きな問題ですが。しかし、世界的な流れも、意識があるか否かは別にして、民主主義という幻想に隠れた、衆愚制民主主義の限界を感じて、独裁制への移行に向かって動いているように思えます。