日本が没落していっている責任は、日本人そのものなんだろうなと思います。

　国民の大多数は、いわゆる官僚（国家公務員のギャリア）が、頭の良い人を信じているのだろうと思いますが、実は、頭が良い人ももちろんいますが、テストの点数が良い人つまり、答えがあるものに強い人が多いのだろうと思います。それって、頭がいい人とは言わないんだと思います。何も無いところに、しっかりと絵が描ける人を頭の良い人というんだろうなと思います。大東亜戦争の陸軍参謀は、その当時とっても頭の良いと言われた人達で、試験成績の良かった人達です、しかし、戦争という答えのない環境では、とっても使えなかったといわれております。何故、こんなにわかりきった戦術で攻めてくるんだろうとアメリカが不思議に思ったと言われています。こんな無能な人達が最も重要な作戦を立てているのが不思議だと。

　日本人のイメージする頭の良さは、テストの点数が高いということで、良い大学を出ているという事になります。英語ができれば、頭がいいなんて言う人もいます。じゃあ、アメリカ人は全員、頭がいいんでしょうね。（笑）ただ、本当に必要なのは、答えのない命題を解決出来る人なのです。今の、官僚には、本当に少ないんだろうなと思います。都道府県職員、市町村職員なんかも、その典型ではありますが、その中にももちろん少数ですが、いると思います。あの北海道知事なんて、まさにそういった意味で、頭のいい人だったんだろうなと思います。

　日本が沈没していっているのは、ここにあると思います。本当に頭の良い人が、正当な立場を得て、しっかりとその能力が発揮出来る社会を作っていかなければならないんだろうなと思います。それには、どんどん、新しい企業が生まれてゆく社会を作ってゆかなければならないんだろうなと思うんです。既存の企業は、成長性が鈍化します。そこに運命を託すのは、それなりの能力しか無い人達であるわけで、新しい企業を起こす人達が日本を変えていって欲しいものだろうと思います。GAFAのように。日本だって、トヨタもホンダもパナソニックもソニーもみんなベンチャーから始まって、日本を変えて行ったんだと思います。それまでの企業は既得権益に浸っているうちに、没落していったという事だと思います。同じように、トヨタを潰してしまう、企業が生まれて来る事が日本の新しい成長を実現するんだろうなと思います。