hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本の本当に変な意思決定体制

 今回の、安倍首相の失敗(と言われて批判されている)の原因が、日本政府のガバナンスの問題だろうと思います。学校の休業は外国の評価が結構高くて、日本では否定的というのも特徴的だと思います。これは、外国では当然の意思決定が日本では出来ないという事なのです。民間企業でも、結構ガバナンスという問題がありますが、TOPの意思決定権限を明確に規定している企業(つまり、海外企業のタイプ)でなければ生き残りにくい状況ではあります。勿論、優秀な経営者がいれば、成功し、そうでなければ、大失敗をする事になりますが、そうして、企業が新陳代謝を繰り返してゆくということになります。つまり、強い企業が生き残り、弱い企業が淘汰されるというのが、普通の流れでしょう。しかし、日本企業は異なります。会長が院制を引いているにも関わらず、先頭に立たず、責任を取らない体制を構築しているとか、経営会議やら、衆議体制を構築して、責任を分担するとか。COOとかの役職を与えながら、5000万円以上の決済は、経営会議の多数決で決定するとかといった笑い話みたいな世界が存在したりするわけです。こういった企業は、まず、ジリ貧になってゆきます。日本には、そういったじり貧の企業が多いのですが、そこが問題だとは誰も思わない訳です。公務員もまさにその体制です。自分たちが責任を取りたくないので、専門家を集めた諮問会議とかを作りまして、アリバイ工作をする訳です。だから、今回の安倍総理の意思決定を独断であると非難出来る訳なのです。アリバイ工作してないじゃないかと。(笑)

 アメリカであれば、というか日本以外の国であれば、TOPが意思決定した場合、その意思決定過程を問題視はしないでしょうね。それよりも、その意思決定の内容により損失が生じた場合の責任追求はするでしょうが。日本の行政の弱さは、この変な意思決定のアリバイ作りが正しいんだと誤解している人達が多いという事でしょうね。左翼の方が公務員や教師や弁護士や学者等に多いのは、彼らが現実的に、こういったアリバイ作りが出来る組織の中で生きて来たからなのだろうと思ったりします。まともな企業に勤めて、まともにそれなりのポジションを経験すれば、この日本型アリバイ作りシステムがいかに無駄な事なのか理解できるはずですから。

 安倍総理は、今回、思い切った意思決定をしたと思います。恐らく、もう、自分の首相としての期間が長くないという認識もあって、日本政治のガバナンスを変えるという意図を持っているのかもしれません。首相の責任で実施します。というのは、アリバイ作りをしませんという事になりますので、この手法が認知されれば、後に続く人にはありがたいとは思います。普通、どんな社会においても、リーダーの意思決定は非常に重要です。アリバイ作りが重要だと主張するリーダーは先ず、大きな実績を上げる事は出来ません。ただ、リーダーが有能でなければ失敗するわけです。とすれば、総理大臣、各大臣も有能でなければとなるはずです。とすれば、国会議員も有能である必要があると。国民の意識が変わるのではないかなと思う訳です。まあ、それは、非常にいい傾向で、少しは国民が政治というものの重要性を感じるきっかけになるのかもしれません。とすれば、マスゴミや左翼が煽る、馬鹿げたアリバイ作り手法のアホさ加減も理解も出来るのではないかと思います。

 トランプ大統領が会社の経営者と大統領を同じように考えているのは、あながち間違いではないのです。アメリカ大統領の多くは、州知事とかの行政経験者からなります。上院・下院議員から成る人は少ない。それは、国の統治は、州の統治や大企業の統治とあまり変わらないという事なのだろうと、そして、そこでそれなりの実績を上げた人はそれなりの能力があると認識しているという事なのかなと思います。日本の首相が、政治屋やら2世、3世議員からなるというのと比較して、健全なのではないかなと思ったりはします。小さい町の首長すら経験の無い人が、いきなり、国の首相となったり、大臣となったりするのは、中々難しいだろうなと。それ故、官僚の言いなりになり、それ故、前例踏襲になったりするのだろうと思います。まだ、元官僚の方が役立つのは、その2点に関してノウハウがあるということなのだろうと。つまり、逆説的に言うとイノベーションは起こらないという事になる訳です。

 今の、国会議員とマスゴミの能力で最も、高いのは死臭を嗅ぎ分けるという事だろうと思います。今、まさに、安倍首相の命運が尽きようとしております。その匂いをしっかりと嗅いでいる人が沢山いるんだろうなと思います。それ故、この難局に、政局が始まって行くわけです。もう、こういった、物事の優先順位をつけれない国会議員やマスゴミは、消えて無くなって欲しいものです。今、はみんなが全力を上げて、コロナ対策です。それが終われば、何でもすれば良いと思います。現状では、首相として責任を持つと公言したのですから、それを信じるべきだろうと思います。私は、今回の政府は、本当に失敗に失敗を重ねていると思っております。しかし、現状では、感染経路の一部を遮断するのは必要だろうと思います。それ故、それを首相責任で判断した安倍首相を評価します。ただ、それに失敗した時には、速やかに首を切るべきだと思います。これは、安倍首相にとっても最後の賭けだと思います。