hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

異常なくらい、安倍内閣が動かないのは、何か裏があるのでは?

 物事には、流れというものがあるんだろうなとつくづく感じます。麻生政権の末期の惨状、野田政権の末期の惨状、そして今の安倍政権の惨状は酷似しているように思います。麻生政権も野田政権も基本的には、与党が政権を失うという匂いがプンプンとしておりましたが、今回は、そんな感じがしません。野党が与党にとって代われる程に支持を得るとはとても思えないからです。野党には、もう、この人に託そうと思えるようなスターが居ません。もし、レンホーさんを残しておいたら、彼女がその中心になっていたのかもしれませんが、早い時期に党首になってしまって、自滅してしまいましたので、彼女を立ててといっても無理でしょうね。細野さんも可能性はあったかもしれませんが、彼も早く動き過ぎたのかもしれませんね。

 政権が変わるとすれば、総選挙を経る事が必至ですので、新人のスターが出てくるという可能性もあります。かつての日本新党の細川さんみたいに。少なくとも、立憲民主党という政党は、矛盾があります。それは、根幹である安全保障における、対米に対する考え方でもあります。彼らは、集団的自衛権つまり、現実的な日米安保体制に潜在的に否定的な勢力に軸足を置いております。仮に、政権を奪取しますとここが、大きな矛盾になってくるはずです。旧総評系と旧連合系では、安全保障に関しては全く一致点は無いでしょうから。そこには、踏み込むのは無理であり、曖昧なまま、アメリカと中国のはざまで揺れる事になるでしょうね。今の韓国がまさにその状況ですが、彼らには、北朝鮮という逃げがあります。しかし、立憲には逃げはありません。小沢流の数の論理では、中々難しいでしょうね。かつて、小沢さんはその矛盾から逃げて、分党したはずです。あの絶対的な権力を有していた時代の小沢さんで無理だったのに、今更出来るとは思えません。

 今回のコロナ対策で、名前を売った知事は、北海道、東京、神奈川、大阪、福岡といったところでしょうね。失敗した知事は、愛知、兵庫、埼玉、沖縄といったところでしょうか?必ずしも、そこの実績に差があったというよりは、そういう印象を持たれたと思います。そこで、立憲が政権奪取のための看板として、担ぐとしたら、小池さん以外は無いでしょうね。鈴木北海道知事は、自民系ですし、吉村大阪知事は維新ですから、さすがに、立憲にはゆかないでしょう。小池さんも元自民ですが、その前は、保守党で、新生党にも参加しておりましたし、日本新党がスタートだったのではないでしょうか?彼女の特性は、完全な政治家特性で、明確なリアリストであるという事だろうと思います。政権奪取出来る可能性が高いとすれば、旗印になるくらいの度胸はあると思いますし、自民党に対する対立軸になるでしょうね。でも、枝野さん、野田さん、岡田さん、小沢さんが表面に出ているとしたら、彼らへの逆風があるでしょうから、彼らが隠れてしまう事が重要かなとは思ったりします。ただ、折角の権力を枝野さんとその側近が離すとは到底思えず。まあ、無理でしょうね。

 もう一つの旗印は、石破さんなんですが、彼は防衛オタクでもあるので、さすがに、総理大臣になっても、安全保障における矛盾を、旧総評系の労組が歩み寄るとはとても思えませんので、そこまで、晩節を汚してまで、総理大臣になるかというと、どうなのかなとは思います。

 維新も、石原さんとくっついた事と、渡辺よしみさんのみんなの党との合併で、国民が離れた苦い経験があると思います。さすがに、玉木さんの残留国民とくっつく事は無いだろうと思いますし、自民党が割れる事もない。吉村さんが、国政選挙に出るのは、大阪都構想達成以後でしょうから、今回は無理という事で、維新が大躍進する事も無いだろうと思います。

 つまり、自民党が政権を失うという想定がしにくい環境であると思います。本来の予想は、2021年1月からの消費税5%を理由とした、9月解散総選挙だと予想しておりました。そういった奥の手を使う事で、今の、ある意味全くやる気のない姿勢による内閣支持率の悪化も気にしていないんだと思っておりました。しかし、消費税減税は4月では遅すぎます。オリンピックがあれば、7月には10%の消費税に戻したいはずで、とすれば、1月より6月末の期間限定以外は無いはずでしたが、10月総選挙で1月はまた、無理無理攻撃が待っているはずです。本来、消費税率の変更といった簡単なシステム変更が出来ないくらい、日本のITシステムは遅れております。通常であれば、消費税率をパラメーター設定出来るように設定するはずなのですが、そうしないようにシステム設計を行います。何故なら、その方がシステム会社が儲かるからです。SAPとかを導入している企業が多いと思うのですが、元々SAPは全ての設定をパラメータで行う事を原則にしているはずですが、日本企業の多くは、アドオンと一部カスタマイズをして(つまり、システムに合わせて業務を効率化するのではなく、業務に合わせて、システムを複雑化させるという、おバカの極致が常態化しております)運用しますんで、メジャーバージョンアップに膨大な費用がかかるというか、そこを、経営層が全く理解できないレベルの遺物なので、システムが簡素化に向かわずに専門的になってゆく訳です。日本では、効率化を目指すと必ず、信頼性と安定性にコストが必要となるという論理が出てきます。本音は効率化したく無い層の言い訳です。システムを莫大なお金をかけて導入して、業務が増えるなんて、おバカな事は、結構沢山ありまして、それが嫌で、アウトソーシングしたりしますが、その受け手のまた受け手が中国だったり、インドだったりするわけです。結果的に、日本企業がアホであるから、中国やインドのIT産業に利益をもたらす事になる訳です。

 閑話休題。10月では1月からの消費税減税は到底無理とすれば、オリンピックがある限り、消費税減税は無いという事になります。とすれば、オリンピック前の解散は無いという事を意味すると思います。オリンピック後には、直ぐに自民党総裁選挙が控えております。辞めてゆく安倍政権での、解散或いは任期満了選挙はあり得ない訳で、当然、新党首による総選挙になります。とすれば、最も人気の高い人(石破さんは除く)が看板になるという事になるはずです。つまり、河野さんという事を意味するのでしょう。今の、ある意味不気味なくらいの不作為は、もう、安倍さんが悪い部分を全部引き受けて、次に良い環境でバトンタッチをするという事なのかもしれません。これって、かつて、森さんから小泉さんへのバトンタッチ時に、森さんが全て悪を背負った時に似ています。もしかしたら、その話を、麻生さんとしたのかもしれません。つまり、オリンピックが終わっても、景気が回復していない状況であれば、消費減税を河野さんに残しておくというものです。

 まあ、さすがに、この安倍内閣の不作為は異常です。結構、この安倍内閣の特徴は、世論を気にし続け、素早く修正を重ねた部分があったと思います。このコロナに関しても、学校休業や一律給付金やアベノマスクやGOTOや批判はありましたが、それでも、こまごまと動いて、ある意味、墓穴を掘っていました。しかし、7月以降は全く動かないようになりました。不思議で仕方がありません。もしかしたら、9月に内閣改造ではなく、安倍首相辞任という事も想定しているのではないのかと思ってしまいます。

9月に辞任ならば、菅さんかなと思います。麻生さんは、再び火中の栗を拾いたいとは思っていないでしょう。安倍さんにしても、憲政史上最長の政権であり、9月には、佐藤首相を抜いて、連続でも憲政史上最長になります。そして、完全にボロボロになって辞めるよりも、病気でやめた方が後々の評価においても良いのではと判断したのではないかと思います。やりたいけれど、大腸疾患が悪化してという理由なのでは?安倍さんを信じて、憲法改正を願っていた勢力に対しても、病気は言い訳になるはずです。

 という事で、9月に安倍首相、病気療養につき、辞任、暫定的に、菅官房長官が、総理代行に就任、即時、両院総会において、首相任期残余期間の党首として選任。その後、臨時国会が召集され、首班指名が行われるという事になるのでは?つまり、このために、臨時国会を開かなかったという事ではないかと思います。