hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本の政治というか社会体制というか。

 効率という言葉で言うのであれば、国会というものぐらい非効率なものは無いように見えます。ある意味予定調和という部分もあるのかもしれないのですが。いわゆる儀式としか言いようがありません。予算審議には80時間使うとか。大馬鹿な論理がなりたっているのは、あまりに不思議です。いま、普通の会社で、中期計画の説明を80時間検討しないといけないとか主張すると、頭おかしいんですかと言われると思います。時間より、内容の検討だろうと。

 基本、政府の予算案は、無修正で通過します。何故なのでしょう。だって、野党が検討しないからです。野党がやりたいのは、TV中継やニュースで取り上げられる内容です。自分たちの売名行為のために。だから、今はさくらさくらなのです。そして、マスコミもしっかりとそれを取り上げてくれます。予算について、真面目な審議をしたところで、全く取り上げてはくれません。ある意味、野党は、日本の与党を信頼し過ぎというか、責任を任せすぎです。予算は、政府と官僚が作ったので、間違いなだろう。じゃあそれより、さくら、モリかけだなと。日本の国政に全く関与するつもりの無い評論家体質の野党と、燃え上がれば燃え上がる程面白い、日本が大嫌いなマスコミの無責任な行動が、今の日本を作っているのだろうと思っております。彼らに共通する感覚は、日本は凄い、世界から一目置かれている。日本の経済力は強い。日本の技術が世界のTOPである。といった20年前の幻想から抜けていません。つまり、現状認識が出来ない人達である訳です。何故なら、自分達を客観的に見ることが出来ないからです。そもそも、彼らに日本という国に対する責任感はありません。彼らが何をしようと、与党と官僚はうまくやってくれると信じているからなのです。

 政府与党も官僚も無能であることは、この20年の日本の凋落と今回のコロナ対策でわかるはずだろうと思うのですが、それが分からないのが、野党とマスコミなのです。アホがアホを信頼するという奇妙な予定調和が日本に存在しているわけです。辻元さんではありませんが、そのアホ達を見て、大企業のTOPにもアホが蔓延し、日本企業を壊し続けております。それは、まさに日本社会そのものを壊し続けているのだろうと思います。

 今の日本の現実を見れば、アホな政府とアホな国会議員とアホな官僚とアホなマスコミとアホな企業経営者によって、衰退の道を驀進していおりますが、アホな日本国民はそのことに全く気がついていないという構図です。そもそも、アホな国会議員を選ぶのは国民ですから。戦後の日本は、社会の復興を目指して、世界中から良いところを取り入れておりました。しかし、今の日本は、自分たちの良いとろこを探し出して、それで優越感を感じているという人達に変わりました。今回の感染症対策で、いかに、日本の対策が世界でも遅れているという事に気が付かなければならないと思いますが、微塵もその事を追求する姿勢は見られません。手法論ばかりです。そうではないのです。今回は、誰かが間違った判断をしたのです。誰が、間違ったかは、ある意味重要ではありません。間違いを起こしたスキームが問題だと思うのです。感染症対策に詳しい、というか間違わない知見を有する専門家グループを構成し、その意見を意思決定にどう繋げるのかという問題です。

 感染力の推定値が日々変化してゆく(論文等が発表される)中で、同じことをし続けるという、国の政策に、非常に違和感を持った人は多いと思います。それは、そこをしっかりと分析し、政策に結びつけるしくみが無かったという事なのだろうと思うのです。そもそも、政府のお抱え学者は、過去の方も多いと思います。基本的に、官僚の作った政策を追認するだけのために構成された、いわゆる都合の良い著名な学者先生も多いと思います。しかし、今回は、それすら、しなかった事が大問題だろうと思っております。勿論、厚労省の医系技官はその名のとおり、医者ですが、その中で、感染症、免疫学に関する専門家はあまりいないだろうと思います。そもそも、その分野の人はかなり少ないと思っております。最近の傾向として、医者はそっち方向に進まず、医者では無い理系学部出身の専門家の方が多いと思っております。ですから、今回、厚労省は判断を間違えたという事です。専門家集団の意見を早急に確認しておれば、段階的に、入国制限は強化されていたでありましょうし、14日の隔離政策は全く効果が無いという事がわかっていたであろうと思います。もっと言えば、今回のウイルスの異常性を正確に発信出来たであろうと思います。