hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本という国

 いつからか、日本のTVでは、日本凄い!!、日本に外国人が憧れる、といった番組を繰り返し放送していたと思います。かつての日本は、アメリカって素晴らしい、見習わないといけない。ヨーロッパのシステムはこんなに優れている。何とか日本に導入出来ないものか?といった番組をしていたように思います。そして、そんな時の日本人は、世界に追いつこうというモチベーションに溢れていたように見えました。その頃の日本は、結構、世界に追いついて来ていて、「JAPN as No1」といった本も出ていたように思います。その頃は、今のような日本って素晴らしいといった番組をしていたら、国民の多くは、鼻で笑っていただろうと思います。

 しかし、今の日本人は、人を見習い学ぶという精神を無くし、慢心したのだろうと思います。そして、その根幹となっている日本型システムが崩壊し、全く世界に誇れないようになってしまっていることもぼんやりとでも、感じているのかもしれません。そう、今、日本は、ある意味、凋落の真っ只中にいる訳です。私は、社会というのは、新しい入れ物を有する社会が発展し、古い入れ物の社会はその既得権益を有する者達によって発展を阻害するものだと思っております。日本が発展出来た要因は、不幸な事に戦争です。あの、大東亜戦争の敗戦によって、社会構造が破壊され、新たに新しい社会構造が出来上がった事によります。それは、まさに、日本とドイツの時代を作ったものでもありました。しかし、その体制もかなり古くなり、既得権益を有する人達が生まれ、構造そのものが硬直化してしまいました。今は、日本やドイツよりも、韓国、中国の方が新しい社会体制になっているものと思います。韓国は、財閥主導の経済体制を構築しました。これは、結構効率的で、国内の資源を全て、集中する事が出来る訳です。日本のように、パナソニックソニー、日立、東芝、シャープ、NEC富士通とかというように、企業が分化し、各々が同じような開発を行うのは、資本の集中という面からも効率的ではありません。(ただ、人材育成という面においては有効であります、つまり、この効率性の無さというのが、今までの日本の強みであったという側面もあります)日本の企業が全て、サムソンに負けてしまったのは、まさに、日本企業の有する既得権益層(つまり、企業が存続すれば、高い俸給が得られる、サラリーマン経営層)の壁が強く強固になっている事の現れでもあると思います。日本の強さの象徴であった、電機産業は没落しました。次に没落するのは日本の誇りでもある、自動車産業でありましょう。

 中国は、いわゆる独裁体制による資本主義体制を作り上げました。恐らく経済体制としては、最も効率の良い体制なのだろうと思います。世界に冠たる中国経済は、この新しい社会構造を作ったという事なのだろうと思います。

 私は、民主主義より独裁主義の方が効率良いと思っております。勿論、前提条件があって、優秀な独裁者が統治する独裁制である必要がありますが。中国には、間違いなく、鄧小平という超

優秀な独裁者が現れて、スキームを作った事により、今の繁栄がありますし、そして、それを崩壊させているのが、習近平であろうと思っております。つまり、習近平は優秀では無い独裁者ということになります。

 ともあれ、日本という国は、既得権益者によって、今後、どんどん衰退してゆくものと思います。それは、多くの国が経験した事であり、仕方が無い事であります。その中でどう生きてゆくのかが今後の日本人に問われているのだろうと思います。これからの日本という国とは?と。