hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

ああ、世田谷モデル。

 「どこでも、いつでも、何度でも」という、世田谷モデルが頓挫しそうとの事です。そもそも、世田谷モデルとして発表されはしましたが、実際は、予算の関係で、介護関係者等を1回のみというものだったと思います。それも、大変みたいですね。隔離に関する準備、ホテル等の確保も全くできず。都頼みみたいなのですが、都も数が増えると難しいとの事。失敗すれば、国の予算がとか言いそうなのですが、流石に、政策とは、実現性が重要でして、国の予算も確保してこそ、だろうと思いますので、やはり、失敗するとしたら、責任は、世田谷区にあると思います。

 某、◎ニングショーでTMGさんが、成功例の代表として挙げている、ニューヨークですが、PCRに予算を集中的に使用しておりますが、少なくとも、経済活動はメタメタで、2/3くらいの店舗は、潰れるのではないかとの報道もありましたし、頑張っている医療関係者も、予算が無くなってレイオフが発生しそうとの報道もありました。そういった犠牲を払っても、一日500人くらいの陽性者はいるようです。9月23日は663人でした。TMGさんのご高説では、「いつでも、どこでも、何度でも」と検査を行っておりますので、安心、安全の経済活動再開に向けて、順調に歩んでいても、おかしくないと思うのですが、日本全体の陽性者よりも1日の陽性者が多いのです。安心して経済活動を行えているのでしょうか?そもそも、ずっと500人以上をキープし続けておりまして、そこから減る気配は全くありません。

 アメリカで言えば、民主党知事の州は、感染防御に軸足を置いていて、共和党知事の州は、経済活動に軸足を置いているようですが、前者の代表のカルフォルニア州と後者の代表のフロリダ州では、陽性者数には、それ程大きな差はありません。それならば、経済活動をある程度、優先した方がいいのではと、多くの人達が思うでしょうね。左派マスコミは、そう思わないでしょうが。

 このコロナウイルス感染症に関する、ある種の刷り込みが、この感染症の実像をスポイルしてしまっているのだと思います。最初の武漢、その後のイタリア、スペインと。致死率も高く、悲惨でした。その印象が残像のように残り、恐ろしい感染症であるという潜在的な意識があるように思います。この、潜在的な意識が、全ての政策を誤らせているように思います。

 実際のコロナ感染症は、インフルエンザ並みの感染症であろうと思います。少なくとも、健康な若い人にとっては。ハイリスクであるとか、高齢者にとっては、結構大変な感染症ではありますが。そこをケアーする事が出来ればという事で、割と、簡単に、感染防御方針を作る事が出来ると思われます。インフルエンザを考えてみれば、無症状者も全員検査を行い、隔離するという無謀さが理解できると思いますし、検査キットが2万円していれば、そして、それを国費で給付してれば、物凄い、無駄遣いであるという事も理解できると思います。そして、何の意味も無い事も。それを、最初に受けた、恐怖が、人間の正常な思考回路を阻害しているという事なのだろうと思います。

 こんな事を言ってる、私も、最初の印象で刷り込まれました。PCR真理教に入信はしませんでしたが、感染者数を減らすべきであるとは思っておりました。当時の致死率は5%くらいとの予想でしたので。そして、イタリア、スペイン、フランス、イギリスでは10%を超えはじめましたので。とんでもない感染症であると、思っておりました。ただ、時間が経つにつれて、補正されてゆきました。特に、日本では、その補正が顕著なものになりました。第1波では、致死率は5%を超えましたが、第2波では、1%以下です。インフルエンザが2000万人くらい感染し、3500人がお亡くなりになられております。致死率としては、0.02%という事でしょうね。ただ、高齢者とかハイリスクの患者を考えれば、コロナと同じように、致死率は高いで有ろうと思われます。だからと言って、インフルエンザが死の病気として恐れられてるとは思いません。高齢者にうつすなと神経質になっているようにも思えません。冷静に数字を見て考える事で、対策は見えて来るのではないかと思います。

 あの、アメリカCDCが、マスクの予防効果が高いと発表しておりました。あのCDCがです。面白いですね。確かに、マスクは無力であると言われ続けてきた、インフルエンザも、ある程度、予防されているようです。南半球のオーストラリアでは、インフルエンザの患者が激減しているようですから。インフルエンザウイルスは、200nmくらいであり、N-95の医療用マスクは、300nmのパーティクルを95%排除する事が出来るというもので、無菌は期待できますが、無ウイルスは期待出来ないものです。完全に通過します。ですから、危険と言われるウイルスを研究等で使用する際には、N-95のマスクのみを使用するなんて事はありません。安全キャビネットという陰圧の大きな棚のような装置に、手だけ入れて、作業を行います。安全キャビネットの排気には、HEPAフィルターと呼ばれるフィルターをセットしておりますし、最も危険なウイルスの場合は、排気自体を、薬液処理、熱処理、UV処理等を行う場合もあります。そういった基準としての最高レベルとして、P4、BSL4というレベルのものですが、日本では施設はありますが、稼働してはおりません。筑波と、感染研に施設はあるようですが、周辺住民の反対により稼働出来ない状態とされております。

 ただ、現実的に、ウイルスが単体で空気中を浮遊しているというのは、考え難いので(勿論、密な状態で、ウイルスが常に供給され続ける空間は別ですが)、飛沫、ゾルといったものにくっついている事が想定されますので、それは、300nmをはるかに超えるものと想定されますので、マスクで止まる可能性が強いという事だと考えております。濃厚なウイルス濃度でなければ。

 つまり、先進的に見えるようなPCR検査よりも、原始的に見えるマスクの方が、感染防御には、効果があるという事であるという事なのではないでしょうか?