hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

コロナとインフルエンザの同時感染爆発について

 専門家の中でも、コロナとインフルエンザが同時に感染拡大する事を危惧しているようです。ツィンデミックと言うそうです。しかし、不思議な事に、南半球では、インフルエンザは消えてしまいました。コロナが生存競争に勝利したので、インフルの流行が発生しなかったという事になります。RNAウイルスによる干渉というものは、事象としては考えられた事はあると思いますが、明確に解析されたものではありませんので、そうなるかもしれないし、そうならないかもしれないので、最悪の事態を想定しておこうという事なのだろうと思います。

 ウイルス感染症の専門家として、過去のパンデミック事例は、インフルエンザしかありませんので、それがモデルになっているのは間違い無いだろうと思います。エピデミックの経験は多々ありますが。当初、コロナは北半球の冬に感染拡大した事もあって、季節要因が強いを思われていました。つまり、インフルエンザのように、湿気とUVと気温によって、感染力が減退すると。しかし、現実は、北半球の夏でも、関係はありませんでした。日本は7月初から9月末までの3か月、3桁の陽性者を出しておりまして、これを第2波とするのならば、4月の第1波よりは、陽性者ははるかに多い事から、夏場の方が感染力が強かったと言えるのかもしれません。これは、インドとかで感染爆発しておりますので、あまり、気温には関係無いという事なのでしょう。つまり、この点で、過去のインフルエンザのパンデミックのモデルは崩れ去っております。

 日本における第3波が、冬に発生するという主張があります。ただ、これはもう、信憑性がありません。何故なら、夏に流行ったではないかという事実があるからです。つまり、この感染症は、気候にはあまり関係無いという事になります。第1波と第2波で確実に異なるものがあります。それは致死率です。第1波での致死率は5%と第2波での致死率は、0.9%です。陽性者の数は、PCR検査数で変わるかもしれませんので、致死率もそれ程、信頼性は無いかもしれません。ただ、第1波の終了を6月末として、第2波の開始を7月1日とすれば、死者数は第1波で、900人、第2波で600人という事になります。期間的なものを見れば、いわゆる毒性に関しては、弱毒化しているように推測できます。遺伝子レベルでの変異もあるという事なので、確実にある種の変異が発生したと見る方が自然だと思います。

 つまり、季節的要因ではなく、変異によって、感染拡大の波はやって来るという事なのだろうと思います。それは、冬になるのか?それとも、春になるのか?それはわかりません。ただ、インフルエンザが大流行すれば、コロナ感染症は潜伏する可能性があります。これは、ちょっと怖いなぁと思っております。つまり、インフル収束後の4月くらいからコロナの第3波がやって来るという事になるからです。ただ、オーストラリアの例からすれば、コロナがインフルエンザに勝つ可能性が高いので、この冬はコロナがある程度残るのではないかと思います。厚労省発表のインフルエンザ発生状況を見ますと、今年は、明らかにインフルエンザが消えてしまっております。2020年2月3月もインフルエンザの流行はかなり低いものでした。例年の1/3くらいです。9月末の今日現在のインフルエンザはほぼ0です。こんな年はあまり経験した事が無いのではないでしょうか?

 私の予想では、9月中旬くらいにピークは一旦収束して、12月初めくらいからもう一度感染拡大が流行るとしておりました。しかし、10月になっても、第2波は収束しそうにありません。入院者数を見れば、実際の傾向が分かると思います。第2波のピークは8月10日で14,000人でした、9月30日現在、5,400人くらいで、9月10日くらいからその減少スピードは鈍化しております。つまり、着実に発症者が出続けているという事になりますので、感染収束はかなり先になるだろうという事かもしれません。後2~3か月くらいかかるかもしれません。陽性者はある意味、PCR検査数に依存する傾向ではありますが、入院者数は、間違いなく発症者でもありますので、意味があると思います。この数値が減ってゆくことが、収束という事になるんだろうと思います。

 ウイルス干渉の関係で、勿論コロナ間でも干渉はあると思うのですが、一つの変異株が流行している時に、もう一つの変異株は流行するようには思えません。第1波と第2波の間に1か月程の収束期があったのは、その理由であろうと思います。このまま、第2波が継続してゆくとすれば、第3波は来ない事になるだろうと思います。この第2波が、3か月続くと想定すれば、2月には収束期に入って、3月から第3波が来るかもしれません。アメリカ、インド、ブラジルの感染者数を見ていますと、山がほぼ見えません。つまり、一つの変異株で、大きな感染拡大が継続している事になります。ヨーロッパのフランス、スペイン、イギリスは明らかに、山が2つ出来ております。日本と同じです。つまり、変異株が発生しているのだろうと思われます。実は、小さいのですが、韓国も2つの山を有しております。(中国とか韓国とか台湾については、感染を封じ込めた事により、ある意味、山自体が来ていない可能性もありますので、遅れて、感染拡大する可能性はあるんだろうなと思っております)ただ、山が3つあった国は、まだ、ありません。本当に3つ目の山が来るのかどうか?つまり、3つ目の変異株があるのかどうか?大きな謎ではあります。コロナウイルスの変異については、インフルエンザのように多くは無いものと想定されているようで、もしかしたら、いわゆるL亜型とS亜型の2種類が最初から存在していて、それが、地域的に遅れてやって来たケースとどちらか一方のみが感染拡大してしまったというケースがあったのかもしれません。とすれば、山は2つになるはずです。そして、3つ目はありません。

 また遺伝子解析による分類として、TCC、TCT、CTCの3つの型にしている研究例もあります。ただ、TCCとTCTは一つのまとまりと見る事が出来れば、遺伝子的にも2タイプという事になります。とすれば、3つ目の波は無いのではないかと想像出来ると思います。