hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

藤井新王位 2冠8段達成の快挙。

 藤井さんが、今日、王位を奪取して、史上最年少の2冠と史上最年少の8段に昇段されました。おめでとうございます。何というか、本当に強いですね。安定感が凄いように思います。普通、成長期の棋士は、強い時は強いが、負ける時は簡単に負けるという脆さがあるように思うのですが、藤井さんは、そういった脆さがあまり無いように思います。というか、今日に関しては、封じ手の、「同飛車大学」(笑)からの寄り切りといった横綱相撲を見せて、木村王位の粘りを全く封じてしまったように思いました。

 私は、谷川さんの将棋が好きでしたが、光速の寄せは、脆くもありまして、完成度の高い棋士には分が悪かったように思います。羽生さんは、本当にパーフェクトな棋士で、攻めても、守っても強いという印象がありました。ただ、攻めだけ、受けだけであれば、もっと強い人はいたと思います。高度なレベルでのバランスが、羽生さんを99冠まで導いたように思います。同じように藤井さんもバランスが良いのですが、どちらかと言えば、最強の攻めを有しているように見えますが、受けはそれ程完成されていないように思えます。これで、受けが更に強くなれば、いったいどうなるんだろうかと思ってしまいますし、ここまで、攻め手を間違わないのであれば、受けが完成されなくても良いのではないかと思ったりもします。つまり、藤井さんの現状は、羽生さんの高機能版では無く、谷川さんのバージョンアップ版という感じなのかもしれません。高速の寄せではなく、完璧な寄せという感じなのではないかと。

 まあ、当面の間(30年くらいでしょうか?)は藤井時代が続くのかもしれません。私たちは、歴史の瞬間を見ているのかもしれません。それは、とっても幸せな事なのかもしれません。次は、冬の王将戦ですかね。楽しみではあります。それから、B2を1期抜けするかどうかが興味あります。B1も1期抜けすれば、19歳でのA級8段になりますし、もし、名人位を取れば、史上最年少の名人になるはずです。まだ、全てのタイトルで、史上最年少は可能性があるはずですが、名人はB2、B1,Aで1期で抜けない限り、アウトになると思います。竜王も来年がリミットですね。

 ただ、史上最年少の9段は、王将を取るか、棋聖の防衛で達成になります。まあ、通過点でしょうね。