hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本人って。

 日本人の特性というか、流れに飲まれるというのがあると思います。チェンジオブペースといか、流れを変えるという事に日本人は優れていないという印象が強いのです。ゴルフとかでも、メジャーでは、一つ大事なところでボギーを叩くとガタガタと崩れてゆくというケースが多いように思います。そういった中で、渋野の全英オープンは日本人ぽくなかったように思います。何度も、何度も、崩れてゆくであろう状況はありました。しかし、その都度、奇跡的にカバーされて、結果的に日本人として、42年ぶりというメジャータイトルを取ることが出来たという事なのだろうと思うのです。他の多くの取れなかった日本人は、本当に些細なところで崩れていったように思います。女子で言えば、韓国の選手は、そういった崩れ方をしないように思います。サッカーでもそうなのかもしれません。ロシア大会で、2連敗の後に、ドイツに勝利するというメンタリティは、ものすごいものがあると思います。ちなみに、ワールドカップで、日本は、5勝しているんですが、実は日本よりも4回出場回数が多い韓国も6勝しかしておりません。(あのBEST4の時ですら、韓国は3勝、1PK勝ちすなわち引き分けです。7戦して、3勝2分2敗です。)あのドイツに勝たなければ、勝数で日本と並んでいたところだった訳です。

 今回、サッカーのU23アジア選手権において、日本はグループリーグを1分2敗で敗退したのですが、それは一つのミスから始まったという事だと思います。それは、安易なバックパスを奪われて、結果的にPKを与えたというミスによる負けです。恐らく、あの試合が引き分けであったなら、シリアとカタールに簡単に勝利し、1位通過していたのではないかと思います。しかし、あのバックパスのミスによるショックが全てを飲み込んでしまったという事になります。

 日本は過去ワールドカップに6度出ていますが、初戦で負けたケース、フランス大会、ドイツ大会、ブラジル大会は、全て勝ち無しでグループリーグ敗退しております。初戦、引き分けのケースは、日韓大会、初戦勝ちの場合は、南アフリカ大会、ロシア大会とBEST16に進んでいます。つまり、一度躓くと、立ち直れないというのが良くわかります。ブラジル大会では、初戦のコートジボアール戦でリードしながら、ドログバの投入と共に逆転されましたし、ドイツ大会では、オーストラリアに最後の10分で3点とられて逆転されたわけです。そのショックが抜けない2戦目は、引き分けで、強豪との3戦目は力負けと同じパターンで負けております。フランス大会は、初出場であった事もあり、結果的に3連敗でしたが、アルゼンチンとクロアチアという強豪相手に守備的になりながらも0-1という大善戦したので、その後の2大会とは違うと思いますが。

 もし、ドイツ大会でも、ブラジル大会でも、初戦に勝っていれば、或いは引き分けていたら、2戦目もうまく戦っていたであろうと思います。ドイツでのクロアチアはそれ程強くなかったし、ブラジルでのギリシャも勝てない相手ではなかったと思います。しかし、初戦に負けた事で、メンタルが結果的に崩壊してしまったという事なのだろうと思う訳です。

 東京オリンピックでも同じだろうと思います。初戦に負ければ全てが終わるであろうと思っております。この世代は史上最強であると言われております。今度の結果で、それを鼻で笑う雰囲気になっておりますが、間違いなく、史上最強であると、私は思います。久保、安部、堂安、三好、冨安、板倉、中山、前田と今回出ていない海外の主力がおりますし、恐らくオーバーエイジで選ばれるであろう、大迫は、日本サッカー史上最高の1TOPだと思います。弱点は、センターバックゴールキーパーと監督くらいで、後は史上最強であろうと思っております。それでも、グループリーグの初戦に負けたら駄目だろうと思います。

 過去にグループリーグ初戦出負けて、トーナメントに出れたのは、U-20のナイジェリア大会かと思いますが、その頃は3位でも出れる可能性があったので心に余裕があったのだろうと思います。しかし、アメリカとイングランドに勝利して、結果的に1位通過し、最終的には準優勝したのは、凄い事だったと思います。小野というよりは本山が目立ったチームだったと思います。そのメンバーが中心になり、シドニーオリンピックのBEST8(この時もアメリカにPKで負けたが、メダルの可能性のあるチームだったと思います)、日韓ワールドカップのBEST16に導いたので、日本にとっては黄金世代と言えるような選手達だったのだろうと思います。その時以外は全く記憶がありません。ワールドカップで言えば、ジーコザッケローニという大監督ですら流れを変える事が出来なかったのですから、日本人という問題は致命的なのかもしれませんね。