hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

今日、クロアチア戦。少し複雑な思い。

 驚くべき事に、ドイツに勝ち、コスタリカに負け、スペインに勝つというGL突破となりました。物凄い事ですね。奇跡としか言いようののない結果ではないでしょうか?

個人的には、願望も含めて、ドイツ、スペインに勝つ可能性はあると思っておりました。日本のバックラインは強固ですから、頑張れば、守り切る事が出来るという事。それと前には才能ある伸び盛りの選手が多いので、一つ間違えれば崩す事も出来るだろうと。もちろん、確率は5%とか10%くらいで、2つ勝つとなると1%以下の確率くらいだったのかなと思います。

 ただ、今回、論理的な事を言えば、日本が541でブロックを作った、瞬間的に3421でハイプレスをかけ、奪ったボールを勝ちに繋げたという言う事は、あまり大きなリスクを払わずに勝ちに結びつけたという大人の戦い方をしたと思います。リードしてからは、ドイツやスペインにボールを持たせて、スキあればカウンターくらいの感じで守ってました。ハンジ・フリックが日本は効率的なサッカーをしたと言ったのは、言い得て妙ですね。

 日本は、ポゼッションサッカーができない訳ではありません。現にアジア相手ではポゼッションサッカーをします。親善試合でも、ブロックを作ってカウンターなんて見たことはありません。ただ、この2試合はしたというのは、まさに現実的なサッカーをしたという事なんだろうなと。ハイプレスをかけ続けるのは無理である、ポゼッション志向では相手の方がレベルが高い。となれば引いてカウンターとなります。まあ、やり過ぎて、W杯史上最も保持率の低い勝者1位、2位になったのは愛嬌ではありますが。

 現代サッカーにおいて最も得点を取られるのは、プレスからのターンオーバーです。つまり、守備陣形が整っていない段階での速攻ですね。逆に言えば、ボールを持って居ない方が安全とも言えます。ブロックを作って守るという守備体系が整備されておりますし、その中でサイドにスライドしない541は最強とも言えるでしょう。結構、オランダクラスでも532のブロックを作って守備をしてましたし。弱者のサッカーとも言えないと思います。

 今日12月5日24:00よりクロアチア戦です。今の効率の良いサッカーを続けていれば当然勝機はあると思います。次に予想されるブラジル相手でも全然問題無いと思います。ただ、心の片隅には、このサッカーは日本が目指す未来像なのかなというものがあります。今は541のブロックですが、442でのブロックにして欲しい。ハイプレスの時間を45分続ける事が出来るようにして欲しいとか。希望はあります。541でカウンターが日本のスタイルになると嫌だし、そこで成果を上げると世界的にもそう認知されるでしょう。世界の強豪国で、541のブロックでカウンターなんて国は無いでしょう。日本が目指す先は、やはり世界の強豪国のレベルとするならば、このアプローチは違うんだろうなと。

日本には、勝って欲しい、ベスト8になって欲しい。でも、負けてもいいんじゃないか、もっと別のアプローチを目指した方が良いのではという思いもあります。という意味で、客観的に冷静に見る事が出来るような気がします。今日は。