hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本の未来について

 日本という国が急激に発展した時代は、世界と自らを客観的に分析し、何が自分達に必要なのかを考え、それを克服する過程で更に良いものを作ろうとした時代なのかもしれません。例えば、江戸終末期から、明治という時代は、強烈にそれを意識した時代だったのではないでしょうか。

 そもそも、日本という国民の面白さは、図面だけで、蒸気船を作れるくらいの想像力と技術レベルが存在していたにも関わらず、その事実を誇りにした自慢したりせず、西欧先進国から謙虚に学ぼうとしたというところだと思います。そして、吸収する過程で、自分達の独自性を加味しより良いものと作ろうとした。

 そして、そのうち慢心が生まれ、自分達が世界から学ぶことが無くなったと思った瞬間に、自己崩壊の道を選ぶ事になった。面白いもので、バブル期直前の日本も、世界のトップに立ったと自覚し、放漫になり、自爆の道を歩んでいたのだろうと思います。そして、30年間、日本人はその夢から抜けていませんでした。日本は素晴らしいというTV番組が次々に出て、日本人もその幻想の中で生きていたのではないでしょうか?

 しかし、それは、今回のコロナによって全て現実の世界に引き戻されたと思います。日本って、デジタル化の中で、世界的に遅れていたんだと。それだけではなく、社会的機構そのものも決定的に遅れてしまっている事も、国民の多くが感じた事だろうと思います。そもそも、振り返って見れば、大企業というものが、江戸時代から続いていたかと言えば、そうではなく、越後屋三井グループを除けば極少数でしょう。新しいものは作るのは、新しい集団なのだろと思います。そういった意味で、大企業の多くは賞味期限切れになっているのでしょうね。もっとも、学生の多くは、賞味期限切れに気が付き、優秀な人材が大企業や官僚を目指さなくなったという側面があったりしております。実際、政治家、大企業の経営層、マスメディアという人達が、そういった状況に鈍感になっており単に気が付かないという事なのでしょう。

 日本が成功して来た歴史を見れば、簡単な事なのでしょうし、世界的な歴史というものもそうなんでしょう、奢り高ぶれは、凋落し、真摯に足らないものを知って分析し、努力し続ければ、未来が開けるというものなのでしょう。日本人は、自ら足らないものを痛感したと思います。相手が韓国でも、中国でも、インドネシアでも問題は有りません、足らざるものを認識し、全てを理解し仕入れる事で、新しい自分達の未来が築けるのではないかと思います。

 そういった意味で、日本の芸能界は、完全に韓国勢力に負けてしまいました。しかし、その中で日本自体の未来が見えてくるのかもしれません。ここまで、徹底的にやられれば、否応無しに自分達の現実が見えて来たのだろうと思います。半導体業界もまさに徹底的にやられましたし、家電業界も最早未来は無いでしょう。造船、鉄鋼、かつての日本の中心だった産業は、完全に斜陽産業になりました。次は、自動車でしょう。EVというイノベーションにより日本は苦戦していますし、今後更に苦戦するでしょう。ただ、それも運命だろと思います。例えば、スズキクラスの自動車会社が、100%EVのコミュニティビークルに特化したような作りをしたりすれば、世界を目指せるのかもしれません。大きな巨人が崩れ去り、次なる勢力が生まれる、その時代を日本は迎えているのかもしれません。

 恐らく、今の勝ち組は、未来の負け組になるのでしょう、今の負け組は、その廃墟の中で光りを見つけたもののみが生き残れるのでしょうね。