そろそろ第3波のピークに到達していると思っておりますが。
11月29日頃が第3波の感染拡大のピークだと考えておりました。それは、ここ数日入院者がマイナスに転じておりましたので、そう考えておりました。そこで、入院者数も一旦収束に入るのかなと考えておりましたが、ここ2日はプラスに転じ、2日で1000人増加しましたので、まだ、少しピークもう少し先なのかもしれません。入院者のピークから3週間くらいの間で死者のピークが来ますので、死者のピークは年末になるのかなと予測しております。今のままで推移すれば、死者数は年末までに2500人を超える事になるのではないでしょうか?致死率は、第1波から計算すれば、1.5%、第2波、第3波では1.0%といったところになっております。これから年末まで26日で5万人程度陽性者をが発生すれば、500人がお亡くなりになられる事になりますので、累計で言えば2,700人の死者という事になる計算です。
この数字が多いのか少ないのかと言えば、少ないと言わざるを得ません。ただ、入院患者数の急速な伸びは、医療崩壊の危険性を示していると思います。11月の初旬には6,000人程度であった入院者が、今は21,000人です。1か月に3倍以上になったのですから、パンクしても当然だと思います。そして、これは全国平均ですので、大阪や北海道では深刻な事なんだろうと想像します。
ただ、今の問題は、院内感染なんだろうなと思います。旭川の病院におけるクラスター例を見ていますとあまりに悲惨な状況と言わざるを得ません。一般の方は病院で感染拡大のクラスターが発生する事に驚くと思いますが、実際、感染症において最も危険なのは、病院だろうと思います。患者がやって来ますし、基礎疾患を有するハイリスクの方が多いというだけではなく、感染症対策が出来ている病院自体が少ないからだと思います。実際、陰圧陽圧管理とか感染防御が出来るハードを有する病院は少数でしょうし、感染者や診察者の汚染物(着衣とか排泄物とか)を完全に密封して、その外側の表面ウイルスを綺麗にして室外に運び出す手順なんかが明確にされている一般病院は少ないでしょう。ですから、そういった汚染物と綺麗である着衣や食べ物等がcontaminationを起こす事で、病院自体が汚染してしまう可能性がある訳なんだろうなと思います。あくまで想像ですが、こういった手順を一般病院に要求するのは到底無理なので、本来は、病院に、ウイルスを持ち込まない事を徹底すべきなんだろうなと思います。とすれば、医療関係者に、かなり頻繁にPCR検査を行う事が重要なんだろなと。そして、病院自体をゾーニングして、コロナ感染者用の病院と、ウイルスマイナスの人だけを扱う病院に分離する事が必要なのではないかと思います。そういった意味では、大阪の十三市民病院をコロナ専用にした大阪は適切に対応されたはずだと思います。しかし、現実は、恐ろしいもので、想定を超える感染者が発生した事で、そういった計画が全て破壊されてしまったという事なのでしょうね。
ただ、もう少しの辛抱だと思います。年末までには、入院者のピークは過ぎると思います。何故そんなことを言うかと言いますと、この感染症の感染力は強くないのです。こんなに大騒ぎして、陽性者が15万人程度です。インフルエンザであれば、1000万人に到達しているでしょう。という事から、特定の感染環境にいる人のみが感染すると推測されるのです。つまり、何を言われても飲み会、食事会、喫煙ブースで喫煙、合唱サークルとか非常に感染確率の高いところへ行く人がいて、その人がせっせとウイルスを運んでいる訳です。多くの人は用心してそういった場所に行かない、ただ、残念ながら、ご主人だったり、子供だったりが行って家庭内感染を誘発するという事なんだろうと。しかし、そんな人はかなり少ないと思われます。だって、今まででも15万人ですから。ある程度、そういった人達が感染してしまうと、感染拡大は止まる事になります。ですから、日本では、感染の山が出来るのだと思います。その山が出来て、減少に転じるのが1か月くらいなんだろうと想像しております。
年末年始は、意外に全国で、500人くらいの陽性者で推移するのではないかと予想します。ただ、そこで、はめをはずすとまた、2月にピークが発生しますでしょうから、今の注意喚起が状況を年末年始まで続けばいいのになと思います。静かな、年末年始が、今年は必要だと思っております。