hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

民主主義と自由についての幻想について。

 天皇には、首相任命の拒否権は無い。学術会議会員任命の拒否権は、同様に、首相には無い。と、大真面目に主張される、UTY(餃子)弁護士や、HGY弁護士がおられます。そもそも、民主主義国家は、国民が、国会議員を投票で選びます。その選んだ、国会議員が、指名した総理大臣の任命を天皇が拒否出来ないのは、民主主義国家としては当然の事でしょう。特別国家公務員たる資格を有する、学術会議員を国民が選んでいたのであれば、首相が任命拒否出来ないという事もあるかもしれません。しかし、学術会議内で選んだ会員推薦を、国民が選んだ首相が拒否するという事について、同一視するという理論が、そもそも、変であるとしか言いようがありません。

 逆に、一部の国会議員のある意見(暴言と主張する人もおります)を取らまえて、議員の資格がない、議員を辞職すべきであると、主張する国会議員がいます。国会議員は、国民によって選ばれた人であります。その主義主張については、明確に言論の自由を保障されております。それを、一国会議員が、封殺しようとする事を許してはいけないと思います。本人が自ら退くのであればそれはそれで、良い事であろうと思いますが、それ以外は、国民により選挙での審判にゆだねるべきであり、それが民主主義国家であると思います。ですから、安倍首相の健康問題を揶揄した、野党の政治家も、ロシアで戦争問題を提起した、政治家も、本人が辞職するという以外は国会議員を止める必要は無いと思います。あの、贈賄事件の被告であったとしてもです。

 ただ、拘留により国会に出て来れない議員にも歳費を支払うべきかどうかについては、別問題だと思います。逮捕された瞬間から、歳費の拠出は停止し、無罪になった場合は、それを一括で支給し、有罪になった場合は没収するというような事があっても良いと思います。国会議員としての立場は、国民の選択ですが、その仕事に対する対価は、実質的であっても良いのはないかと思っております。例えば、病気により入院し、国会議員としての活動が出来ない場合は、歳費の支給を凍結しても良いのではないかと思います。病室から、国会採決に参加出来る環境を作った上でではありますが。とすれば、拘置所や刑務所からという事も言えますが。そこは議論が必要だとは思います。

 最近は、ヘイトと反ヘイトといった不毛な言論の自由論議の中で、議論というよりは、誹謗中傷により、お互いを批判し、その議論自体を一方の価値観で封じ込める、いわゆる、ポリティカルコレクトネスなんてものがまかり通っております。この本質は、人を誹謗するのは良いが、自分達が誹謗されるのは許さないというものです。少なくとも、言論の自由も曲がり角に来ている事は間違いないと思います。

 そうであるならば、中国のように、言論の自由は無いと主張する方が分かりやすいと思います。変に、制限をかけた自由なんて思想を持つから、矛盾が生まれるんだろうと思います。