hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本学術会議の件は、菅首相が仕掛けた罠だったと思います。そして、見事に、左派マスコミと野党が食いついた。

 日本学術会議は、日本学士院に入るための前段階という立ち位置でもありますので、ここに入る事は、その筋の学者にとっては重要な事でもあると思います。日本学士院も異常でして、人文科学が定員70名に対して、自然科学が80名です。その中で、法学と政治学分野が24名でして、経済学商学の16名よりも多いのです。医学、薬学、歯学で20名なので、いかに、このうんこのような法学と政治学が多いというのがわかります。そもそも、法学とか政治学って、学問として、新しいものを生み出しているのでしょうか?他の分野では、新しいものを生み出す事が、学問の発展を意味するのですけれど。まあ、それはそれです。ここは、学者の殿堂みたいなもので、化石のような方が終身会員でおられます。

 日本学術会議に、執着するのは、ここが目標であるからだろうと思います。そして、ここで評価を受けますと、叙勲にも影響する事になります。実際は、学者の叙勲も、結構、ある種の権威の方による推薦が必要となりますので、ここで、政府にダメ出しされると、叙勲にも影響する事になります。学者は、結構、権威に弱い方が多くて、結構、表彰とか勲章とか気にする人が多いように思います。喜んで、パーティとかしますんで、結構、周りは大変だったりします。この世界は民主主義はありません。師匠と弟子の関係だけです。ある意味、神様と奴隷です。ですから、この学者が民主主義をうたうのが、結構面白いんです。学界に民主主義はありませんのでね。

 今回、菅首相が、学者、左派マスコミ、野党の猛反発を想定して、この問題を公にして、学界の闇を見せようとしたのであれば、物凄く、底意地悪い人だなぁと思います。野党も、左派マスコミも、これは大問題であると思って、政府を批判しておりますが、この事について、国民は結局大して関心を示さないでしょうね。それよりも、中国の影響とか、学界の闇、つまり、一般の学者からの選挙も無いような内輪でのたらいまわし状況が、見事なくらい、明らかになってしまえば、菅首相が改革派に見えて、マスコミと野党は、守旧派に見える事になります。元々、真っ赤な層(つまり、何でもかんでも、政府が悪い、野党が良い、左派マスコミが正しいという左翼層)は、何をしても、賛同しませんのでこれは無視です。そして、保守層は、ほぼ、野党が嫌う、マスコミが嫌う事は、大好きですので、これも、固定。中間層は、改革大好きで、守旧派大嫌いという流れに乗りたい人が多いので、野党と左派マスコミが守旧派と見られれば、支持を受けないし、本当に印象悪いように思います。

 と、ここまで、読んで、菅首相が、これを実行したのであれば、「越後屋、お前も悪よのう」の世界ですね。左派マスコミと野党が騒げば騒ぐ程、自らの居場所が無くなるという策に、まんまと誘い込んだという事です。こんな悪人、今まで、いたでしょうか?そもそも、首相としての成り立ちが違います。安倍首相は、歴史に残る首相を目指した節がありました。それ故、対マスコミにも、野党にも、ある意味、正面から向かい合いました。それ故、マスコミと野党を手のひらで、転がすような、見方によっては、無礼な小馬鹿にしたような事はしませんでした。そこで、大変苦労した訳です。しかし、菅首相は、歴史に残るなんて気持ちは全く無いと思います。首相になるのが拾い物くらいで、1年後辞めてもいいというくらい無欲だと思います。そう、この稀代のリアリストは、目の前にある不条理が許せないだけなんだろうと。そして、それを改革するには、手段を選ばす、左派マスコミと野党に敬意を示すような甘い事も無く、冷徹に、手のひらで転がしたという事なのだろうと思います。

 そもそも、その策は、それ程、難しいものではありませんが、従来のように、政府の失点であると、その深い意味も考えずに、飛びついた、左派マスコミと、野党の無能さが明確になってしまったように思います。菅首相は、安倍前首相のように甘くはありません。このような事で、単純なミスをするはずもありません。その後の対応を見ていれば、明らかに意図的です。そこに、気が付かないくらい、左派マスコミも野党も、おバカかになってしまったようで、哀れに思います。

 というか、その事に、未だに、左派マスコミと野党が気が付ないようなので、今後もこの手で、一杯、やられそうですね。そして、やられた事にも、気が付かないのかもしれません。左派マスコミと野党は、この菅首相の恐ろしさに気が付くべきです。相当、褌を絞めて対応しないと、こういったミスを繰り返してしまう事になります。安倍前首相は、優しい善人でしたが、この菅首相は、冷徹な悪人です。そこをしっかりと意識転換しないと。

 ただ、物事を成すのは、冷徹な悪人です。