hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

やはり菅内閣は怖い。

 菅さんは、見るからにリアリストだと思います。日本の歴史の中で、首相としてここまでのリアリストって、誰なんだろうと思います。まあ、昔の人は分からないので。考えてみたのですが、多くの総理大臣は、調整型かドリーマーかではなかったかと思います。こういった、ある意味冷徹な、リアリストが総理大臣になった事は無かったのではないでしょうか?

 言われたとおり、悪しき前例主義を打破されております。日本学術会議における推薦者をそのまま、任命するという悪しき前例主義をさっそく打破して見せました。そうです、任命者が内閣総理大臣であるのですから、推薦者を拒否するに何の問題も無いという事なのでしょう。こういった原理原則論に対抗するに、前例の政府答弁を持ち出す、立憲民主党や左派マスコミの頑迷な保守としての立場が明確になり、菅政権は、前例を打破しているというのが、しっかりと国民の目に捉えられるでしょうね。

 押印廃止も、目に見えて評価される事でしょう。自筆のサインよりも、どこでも売っている3文判の方が有効であるという、漫画のような世界である日本を、一気に変えようとしております。これも、大きな改革に見えます。うまいやり方だなぁと思います。

 こういった目に見える不合理を、改善するという事を、国民が理解すれば、護憲勢力の愚かしさを理解してもらえるのではないでしょうか?憲法には、自衛権の記載はありません。しかし、日本政府は自衛権は、主権国家保有している自衛権を否定してはいないという立場ではあります。但し、憲法自衛権の行使は記載されておりません。安保法制の際に、集団的自衛権の行使と、個別的自衛権の行使をめぐって大論争が発生しました。あげくの果てに、集団的自衛権違憲だと主張する勢力まで現れました。しかし、憲法違反であるならば、個別的自衛権違憲であると思いますので、一方的に、集団的自衛権の行使が違憲であるとの根拠が明確ではありません。本来、主権国家として憲法を超越して、自衛権は保持されているという事なのだと思います。

 こういった小学生レベルの論理を、憲法に記入すれば良いのではないかと思います。集団的、個別的を含めて自衛権の行使を認めるのか?個別的だけなのか?単純明快です。それを阻もうとする、護憲勢力の愚かしさも、多くの国民が理解するでしょうね。 

 政治は浪漫です。安倍政権は浪漫にあふれていました。しかし、この菅政権に浪漫はありません。目の前の、不合理つまり、悪しき前例を的確に変更するだけです。この実務的な手法は、本当に怖いなぁと思ってしまいます。しかし、本当に実績を挙げるのは、こういった実務家、リアリストなんだろうなと思います。

 菅首相は、笑顔でも、目が笑っていないように見えます。これって、怖い人です。論理的に問題があれば、調整せずにズバッと切り込んで行く人のように見えます。こういった人を相手にするのは、浪漫に溢れた立憲民主党では荷が重いというよりは、攻め方が分からないのではないかと思います。