菅さんが総理大臣になる事が確実になりましたが。

　世の中の予想通り、菅さんが選ばれました。
　この、徹底的なリアリストの菅さんは、ある意味、ロマンチストの安倍総理の政治の完成形として、うまくまとめてしまうのではないかと思います。アップルが偉大なカリスマのジョブズ後に、つまらないリアリストのティム・クックで大発展したのは、まさに、ジョブズのとっちらかった理想をうまく現実的に組み上げたということなんだろうと思います。
　ロマンティストの後にロマンティスト、カリスマの後にカリスマはあまりうまくゆかないと思います。歴史の中でも、毛沢東→鄧小平、ガンジー→ネール、マルクス→スターリンと理想主導の先代を継いだのは典型的がリアリストでした。織田信長、豊臣秀吉の後に安定した社会を作った徳川家康もリアリストだと思います。ロマンティストはある意味ずぼらに、何にでも首を突っ込んで、かき回しますが、最終結論を出さない。しかし、それをリアリストが具体的に実現してゆくという事なのでしょうね。
　安倍さんの憲法改正が実現するとすれば、この菅さんという全く面白味の無いリアリストによってではないかと思います。もちろん、そうならないかもしれません。そこまでの力を持たないかもしれません。しかし、意外に菅さんという人は、失うものも無いと思っているように見えますし、物凄く、人間社会の闇の中で苦労してきたと思われるので、大胆な施策を行うのではないかと思っております。