hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本は、非生産性が特徴の国でした。

 単純に考えれば、10万円の給付金の総額は、12兆円になります。消費税額が1%2兆円として考えられているので、年間6%に相当します。つまり、10万円を支給するよりも、1年間5%消費税を下げた方が、安価であったという事になるのではないかと想像します。

 2NDフロワーさんが過去の努力が無駄になる。誰が再びUPさせるんだ。と言われておりましたが。簡単です。1年限定にすれば、自然に10%に戻ります。それだけです。努力も何も無駄になりません。不景気になった時に消費税減税の世論が強くなるのではないかという意見もあるのでしょうが、それって真っ当な考えで、不況の時には税金を安くするのが最も有効ですよね。

 日本という国は、不思議な国で、非効率であることを尊重する国です。人手をどんどんかける効率の悪さこそが日本らしさになって誰も疑いを持ちません。東京都で、コロナ感染者の情報をFAXで送って、更に、間違って送付した場合を懸念して、個人情報を黒塗りして、その情報を電話で確認しているなんて話を聞くと、一般の会社員さんからすれば、狂気の世界だと思われるでしょうね。何故、そんな事をするかと言えば、公務員はある意味、無料で使えるんです。100人分の予算を取れば100人分の仕事が必要なので、50人の仕事に効率化してはいけないのです。予算は余してはいけないのです。何故そんな事になったかと言えば、予算を余すと最初の積算が間違っていたのではないかと責められるからだと思います。企業で良くやられる、多めに予算を取って、少なく抑えて良い評価を貰うといった姑息な手は使えないのです。

 日本という国の特徴は、こういった無駄を多くすることによって、経済規模を大きくして来たという側面もあるのではないかと思います。日本は物価が高いと言われた時代がありました。そりゃそうです。人でをかけて、過剰品質のものを売っていたんですから。でも、今、実は、日本は物価が安いんです。世界的に見ても。まあ、中国はそれでも、安いところもあるでしょうが、ヨーロッパやアメリカからすれば、かなり安いと思います。500円程度で、ごはん食べれる国って、先進国では少ないのではないでしょうか?つまり、一生懸命効率化をしてきたら、どんどん、経済規模が小さくなったとい事だと思います。この30年間で、GDPが全く増えていないのですから、他国との比較でポジションが落ちてゆくのは当然でしょうね。

 では、欧米のように、物価を上げる事が幸せなのかと言えば、そうではありません。彼らの貧富の差は激しく、貧しい人が暮らすには難しい状況になっております。とすれば、日本にとっては、出来るだけ、効率的な、そして、格差の少ない社会を目指した方が良いのかもしれません。経済成長は、あまり重要では無いのかもしれません。それは、間違いなく、日本の人口が減少してゆくからです。経済成長が必要なのは、増加する人を食べさせるためであるはずです。FAX用のシートに記入する人、そして、それをコピーした後に、黒塗りして、FAXをする。その後電話をかけて、内容を確認する。内容を確認した人は、受付一覧表に内容を転記して、その一覧表を上部に送る。上部では、その一覧表をチェックして、不都合な事があれば、電話で確認する。なんて事が毎日実行されています。その前には、医療機関、検査機関からの連絡があるでしょうね。システムを使えば5分で終わる内容に、まあ、5人くらいで3時間くらいかけているのかもしれません。これが、古き良き時代の日本らしさの名残が、公務員さんには残っているんでしょうね。

 最初の減税問題についても言える事で、公務員さん(財務省)も基本的には、国益を考える事はダメで、省益を守る事が良い事であるとの暗黙の指示があるのだろうと思います。国益を考えれば、何が実効性があるのかを考えるはずなでのすが、そこを考えてはいけないのです。そんな事をすれば、自分達自体を否定する事になりますから、自分達が手間をかけて、(FAXでの伝言リレーのような非効率な付加価値を生み出した環境)作ったものが、一瞬で、否定されるようなものであると考えるのではないでしょうか?