hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

ワクチンについて思う事。

 コロナワクチンについて、オックスフォードとアストラゼネカのワクチンは、遺伝子組み換えタイプのホールビリオンワクチンのようです。アデノウイルス本体の表面抗原を変えるというもののようです。このコロナウイルスは、かなり大きい為にそのまま培養したりすると、かなり副反応がきついだろうなと想像は出来ます。但し、副反応と抗体産生能力は比例する傾向がありますので、有効であるとも言えるかもしれませんが。しかし、アデノウイルスという小型のウイルスを使用する事で、抗原性はそのままに、副反応を抑えようとする意図があるように思います。この遺伝子組み換え型のワクチンは、少量ですが実績もありますので、ある程度有効性は想定されると思います。

 日本のワクチンに関しては、大阪大学アンジェスが話題ですが、DNAワクチンは、実用化したケースはありませんので、ちょっと短期間では無理かなと思います。有効性は、抗原量を増やせればいいと思いますが、それにより蛋白量が増えますので、結構、大きな副反応が想像できます。同じように、塩野義の昆虫細胞を使用したワクチンについても、同じ事が言えると思います。この細胞のワクチンは、インフルエンザで使用されましたが、有効性がそれほどで、抗原量を増やすために、蛋白量を増やしたという記憶があります。恐らく、その時のインフルよりもこのコロナは更に蛋白量を増やす必要があると思いますので、ちょっと厳しいのでは?と思います。第一三共バイオはmRNAワクチンだそうです。これはアメリカのモデルナ社も開発しているタイプのワクチンです。これも、現実的には、難しいように思います。ただ、物凄いお金をかけて、アメリカで、臨床試験をやっているので、もしかしたらという可能性はあります。もし、アメリカで有効性が承認されれば、日本でも、このワクチンが実用化できるかもしれません。難しいでしょうけど。時間があれば、5年くらいあれば、可能性はありますが、1年ではね。

 KMバイオでしたっけ、熊本の会社は、TVのニュースで見ましたが、Vero細胞で開発されているようでした。Vero細胞は過去からワクチンについては非常に大きな実績があります。そして、Veroで培養出来る(商用ベースとして)のであれば、この企業はインフル用の巨額の助成金をもらって、大きな工場を持っていると思いますので、可能性はあると思います。先ほどの第一三共とKMは巨大な充填包装施設(瓶詰して箱に入れる施設)を保有しておりますので、オックスフォードとアストラゼネカの日本での製造を請け負うという事も報道されておりました。ワクチンとしては古典的な手法でありまして、実現性は高いとは思いますが、有効性と安全性については、疑問が残ります。つまり、ホールビリオンであれば、副反応が怖くて、インフルのように表面抗原のみを分離すれば有効性に疑問が残るという事で、難しいでしょうね。でも、日本の中では最も実現性が高いと思います。

 そもそも、日本にも、ウイルスを使用して、表面抗原を遺伝子操作で変えるという技術はあります。実用化しているのは、新型インフルエンザワクチンです。ですから、コロナにおいても、その技術は使用できるとは思いますが、オックスフォード・アストラゼネカのように、違う種類のウイルスに使ったという経験はありませんので、そこをターゲットにするには、時間がかかるとは思います。

 という事で、ワクチンの中では、やはりオックスフォード・アストラゼネカが有望で早いとは言えると思います。ただ、情報として、キラーT細胞が活性化したという事を有望と考えたニュースが出ておりましたが、これは、逆に作用すれば危険だと思います。悪い方に向かえば、サイトカインストームがワクチンによって発生する可能性があるという事も意味している可能性もあるからです。もし、そうなれば、このワクチンによって、多くの命が奪われるでしょうね。特に、若い人の。

 ワクチンは、そんなに簡単に出来るはずもありません。免疫産生のロジックを明確に確立する必要性があると思います。しかし、今は、その時間を無視して、動いているように思えてしまいます。

 実際、このコロナはそれ程怖いウイルスでは無いはずです。自分を律すれば、防御できる可能性が高い。しかし、それを嫌がる人間のエゴが感染を拡大しております。もし、ワクチンの出来が悪いにも関わらず、そのエゴを増長させたとすれば、今のレベルの2桁以上の人類の命が失われるのかもしれません。というか、神はそれを望んでいるのかもしれません。