hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

藤井七段、王位戦の挑戦者決定戦に勝利ですね。

 藤井さん棋聖戦に続き、王位戦にも挑戦決定ですね。2つとも、挑戦者決定戦は、永瀬2冠でした。この人は本当に粘り強いなぁと思っておりました。叡王戦の高見叡王への挑戦第1局で、必負けの局面から、大逆転した時の強さは、本当に強いなぁと感じておりました。その後、順位戦では、残念ながら、A級にはなれませんでしたが、王座を獲得し、その他の棋戦でも活躍していると思います。2度ある事は3度あるで、もしかしたら、竜王戦の決勝も、この2人になるかも?竜王戦の決勝は3番勝負なんで、本当に面白いかもしれませんが、羽生9段永世竜王と藤井さんの決勝戦も見てみたいなぁとも思いますし。楽しみです。

 王位と言えば、2日制ですので、封じ手があります。なかなか大変な7番勝負だと思います。

2日制7番勝負のタイトルは、名人戦竜王戦王位戦王将戦で、1日制の7番勝負は、叡王戦、1日制の5番勝負は、棋聖戦王座戦棋王戦という事になりますが、やはり、タイトル戦の醍醐味は、2日制の7番勝負ですね。木村王位は苦節でようやく取ったタイトルの初防衛戦が最年少の藤井さんとは。(このタイトル戦ではもう、最年少ではありませんが)なかなかのドラマでもあります。

 現在の将棋は、2TOPが豊島名人竜王と渡辺3冠だと思います。そして、その次に来るのは、永瀬2冠、木村王位、羽生9段、そしてA級の佐藤天9段、広瀬8段、稲葉8段、糸谷8段、菅井8段、斉藤8段とか強豪が犇めいているのですが、その中でも藤井さんは勝って来てるので、物凄い事だろうと思います。順位戦は難しいので、今年ようやくB2(6段資格のリーグ)ですが、もうすでに、A級8段レベルの力はあるようです。

 藤井さんの出現は、谷川さんが出てきた時というよりは、羽生さんが出てきた時のように思います。谷川さんは光速の寄せと言う言葉があるように、常に、最短の寄せを目指しましたので、すごいのですが、脆い部分もありました。しかし、羽生さんは、大山15世名人、中原16世名人の流れのように、攻守両方がしっかりとしたタイプで、若い頃から中々負けないというイメージがありました。藤井さんもどうやら、そのタイプに見えます。攻め将棋、受け将棋どちらも出来る万能型なんですね。

 これから、大山→中原→羽生と続いた将棋の歴史は藤井さんに引き継がれるのだろうと思ったりします。実は、まだ、渡辺3冠と豊島名人が新時代を作るのではないかとおも思っておりますが。その2人と戦う、藤井さんというのも、見てみたいと思います。

 ともあれ、板谷四郎、板谷進一門という、名古屋の本当に熱い一門から悲願のタイトルホールダーがそれも、歴史に残るような巨星が生まれて来たのは、本当に、嬉しい事なんだろうなぁと思っております。板谷四郎一門では、石田9段のところから、高見叡王が生まれていると思いますので、板谷進先生の一門から初めてという事でしょうか。(まだ気が早いですね。)相当な実力者でも、森下9段のようにタイトルが取れなかった人もおられますから。板谷進先生もそうでした。若すぎる死でした。本当に、驚きました。あの、先生の熱量が、今、藤井さんに注がれているのでしょうね。