hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

コロナに関するよもやま話。

 次亜塩素酸水の有効性確認されずとの報道がありました。そもそも、次亜塩素酸水がウイルスに効くって誰が言ったのでしょうか?そもそも、次亜塩素酸は、水道水にも入っているもので、カルキと呼ばれているものです。これって、濃度によっては、抗菌作用はあると思いますが、抗ウイルス作用があるとは聞いた事がありません。迷信レベルだろうなと思います。

 ウイルスはエンベロープと呼ばれる本体が脂質で出来ております。2重構造になっておりますので、lipid bilayerと呼ばれております。これはウイルスに限ったものではありません。細胞膜の殆どがこの構造です。ですから、有機溶媒によってこの膜を溶かしてやれば、死滅するという事で、エタノールにはウイルス除去に有効であると言われていると思いますし、脂質ですので、界面活性剤つまり、石鹸によっても、溶けると言われていると思います。一般に言われている除菌効果とか抗菌効果は、抗ウイルスではありません。エタノールでも石鹸でも完全にウイルスを死滅させるのは無理だと思います。もちろんUV紫外線もです。(この場合は、UVの当たらない影にいるウイルスを殺すのは無理です。)一部は生き残る可能性が高いので、完全に死滅させるには、温度コントロールが必要になります。コロナの場合は、80℃10分くらいで十分だろうと思います。細菌の場合は、121℃30分と言われております。つまり極端に言いますと、サウナでは、ウイルスは居ないという事になります。おそらく直接唾液を絡めるような行為が無い限り、サウナでは感染しないだろうと思います。

 世の中では、本当に細菌とウイルスを混同している人が沢山いて本当に大丈夫かなと思います。ここでは、何度も書いてますが、N-95のいわゆる医療用マスクは、200nmの粒子を95%排除するという規格です。コロナウイルスは200nmですので、理論上は普通に通過します。医療関係者が患者に面と向かってN-95のマスクで接するなんて、狂気の沙汰なんですが、医療関係者ですらそこを理解していない人がおられる訳で、そりゃあ、院内感染もあるわなぁと思ってしまいます。基本は、フェイスガードです。これ絶対です。マスクにフェイスガード(それも、顎の長さくらいのものが必要だと思います。)で飛沫は防げます。しかし、回り込んで来るミストがあれば、これはN-95のマスクを通過します。ですから、基本患者は陰圧側にいて頂いて、患者から出される呼気をしっかりと吸引して頂く環境でなければならないという事になるのだろうと思います。

 ですから、スーパーのレジとかで使われている大きめのカーテンのようなものは、非常に合理的です。病院でも、ああいった仕切りを可動にして手だけ入るようにしておれば、かなり感染を防ぐ事が出来るだろうなとは思います。BSL(バイオセーフティレベル)の考え方を理解しておれば、結構、院内感染を防ぐことが出来ると思いますが、どうも、そこらへんの教育をしていないか、それとも甘く見ていたのか、多くの、病院で院内感染が発生しているのだろうなと思います。

 ちなみに、このウイルスは、BSL2+程度だろうと思いますので、結構簡単とは思います。日本にはBSL4の施設はありません。つまり、エボラが日本に入って来ると、日本では隔離出来る施設もありませんし、そのウイルスを抽出する施設、ひいては、PCR検査を行う施設も、法律的にはありません。その時にはどうするんでしょうか?そこらの衛生研究所で検査すれば、確実に違法行為になります。施設としては、BSL4は、感染症研究所に作らておりますし、多くの大学等研究施設でもBSL3の施設は作られております。BSL3の施設は、基本的にはBSL4とハード的には変わりありません。しかし、感染研は、地域住民の反対で使用出来ません。日本人の他所ではして欲しいが自分トコでは嫌だというメンタリティの所産ですね。みんなで、死滅するんでしょうね。反対する人も含めてね。