hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

PCR検査が全てである、ワクチンが全てであるという論調に違和感を感じます。

 韓国がPCR検査で封じ込め出来たのは、GPS等による、クラスター管理とセットであったからだと思います。ドライブスルー検査等、サンプル収集方法に関しても効率的に行う事が出来たと思います。ただ、これは、当時の韓国の状況に合致していたからだと思います。あまり大きくない感染者数の場合です。イタリア等のヨーロッパやアメリカのように、感染が拡大した段階では、ほぼ役に立たないようになってしまうという事です。そうなれば、無駄に拡大するよりは、医療関係者と入院患者と発症者に限定し、資源を温存した方が良かったのだろうと思います。アメリカはそれをしなかった事で、世界の1/3の感染者を引き受ける事になり、フランスは致死率20%に迫ろうとしております。韓国だって、ヨーロッパ型の感染症の強いウイルスが侵入し、1桁違う感染者が出たとすれば、ヨーロッパ並みになるかもしれません。

 感染症対策において、検査と隔離は有効だと思います。あくまで、理論上はですが。しかし、現実は難しいと思います。何度も繰り返しますが、N-95のマスクはウイルスを防ぐ構造では無いからです。ウイルスを防ぐマスクは、酸素マスクのように、吸気をボンベからして、常に陽圧を保つ構造でなければならないからです。隔離されても、その人と接触する環境から漏れる事になります。特に、このコロナように、無症状のまま感染を広げる性質のウイルスは大変です。それゆえ理論上は出来るのですが、現実は難しいと思います。

 つまり、現実は、共存共生しか無いわけで、仮にワクチンが出来たとしても、当然溢れる人はおりますし、濃厚接触では、ワクチンでも感染防御は難しいかもしれません。ある程度の節度を守りながら、そしてある程度の犠牲を出しながらという事になっていくのだろうと思います。それは、初期の天然痘結核といった感染症と同様なのだろと思います。それ故、社会的な環境を変える事が必要となるのだろうと思います。とすれば、モッシュッシュなんて当分出来ないんだろうなとは思います。

 ただ、今回は、過剰反応しすぎだと思います。人はそれ程弱い生き物ではありません。これくらいの感染症で絶滅する事はありません。そして、人はそれ程強い生き物ではありません。このウイルスに感染すれば、最低3%は命を落とします。その現実を客観的に見れば、それ程恐れず、それ程楽観視せず、この運命に向き合ってゆくべきなんでしょうね。自分を守るために、自分の大切な人を守るために、どうすれば良いのかを考えながら。