教育問題のプライオリティがおかしいのでは？

　確かに、９月入学も４月入学もあまり関係は無いのではないかと思います。日本人の特徴である横並び社会、新卒一括採用でなければ企業も、本人も不安という意識が問題なんだろうなと思います。そもそも、次の年の新卒採用を１年も前からするなんてのは、時間の無駄としか言いようが無いように思います。で、その採用が、大学ブランドとSPIと面接ですから、どんだけ甘いんだろうと。将来性に賭けるという事なんだろうと思いますが、そんな余裕がある企業が多い事に驚くわけです。

　大学卒業して、直ぐに使える人材なんてまあ、ごくひとにぎりでしょう。そもそも、社会的な常識が足りない訳で、大学で使える知識を学んでいる訳でもない訳で。そんな人員を大量に入れるよりは、そういった教育を受けた人材、即戦力を採用する方が効率が良いと、普通に判断するだろうと思います。企業経営の効率をアホみたいに主張するおバカな経営者はね。しかし、新卒採用だけは継続するんです。何故か、つまり、何もしらない人材を仕入れて、下働きをさせて、思い通りに洗脳したいからです。そうすることで、どんどん企業自体が弱くなって質が落ちてゆく事を全く意に介さないわけです。実は、日本の終身雇用制を作り出し日本経済の礎を築いた過去の経営者の多くが、終身雇用制ではなく、中途入社であったり、自ら、起業した人だったという事です。大きな会社に社畜として雇われた人が、革命を起こす事は無かった訳でもあります。

　まあ、ともあれ、４月だろうと９月だろうと、教育システムを変えないと意味の無いものになるんだろうと思います。今、するべき事は、オンライン教育システムです。コストはあまり必要ではありません。ちょっとした、知識さえあればね。しかし、教員や教育委員会や文科省や本当にこういった事に対する感受性が低い事で、世界で最も遅れている国になっております。

　オンライン授業が出来れば、登校拒否児童や病気加療中の児童、そして、モンスターペアレントにも、いい影響があると思います。子供の、プライバシーなんて問題もあるという主張があるかもしれませんが、週に１回くらい、オンライン授業があって，両親もそれを見る事が出来れば、いろいろな点で、気がつくことが多いのかもしれません。先生も大変でしょうし、子供も大変だろうと思いますが、両親の意識改革も必要になるのかとも思います。

　まずは、オンライン授業環境の設定です。マスクに４６６億円使うくらいなら、パソコンの無い家庭にタブレットを貸与するくらいのことは出来ると思います。