狂気の死出の行軍、満面の笑みで。

　お花見に満面の笑顔で歩く人達をTV映像で見て。背筋が凍る気持ちでした。笑顔で、死に向かって歩いているように見えて。まさに、何かに取り憑かれたように、死に向かう人達。今、少なくなった街を歩く若い人達、満面の笑顔です。やはり脳がウイルスに支配されて動かされているように見えます。自分の意志ではなく、ウイルスの魔力によって、動かされているようです。そして、満面の笑顔。恐ろしい光景です。未知のウイルスが街を漂っているんです。その中を全く微塵の不安も無いような満面の笑顔、狂気にしか見えません。そういった人達も後で、冷静になって、何であのとき、桜が見たくなったのかわからないと思うんじゃないでしょうか？後になって振り返ることが出来たらですが。

　死より退屈の方が問題であるとか、育児より仕事が大切だとか、命よりも仕事が大切だとか。命よりも経済が大事だとか。交流の自粛で、夜の飲み屋さんが自殺するから、そちらの方が問題だとか。世の中が確実に狂っています。まずは、命です。命があれば、次に進む事が出来ます。何故、そんな簡単な事が解らないのでしょうか？

　多くの、日本人が、断崖絶壁に向かって歩いているように見えます。満面の笑顔です。マスゴミが早く行け、早く歩こうと声を限りに叫んでいます。みんな口々に、ホントに自粛疲れだと。こんなにいい天気は久しぶりだと。生きてるって楽しいねと。前の方では、もう多くの人が悲鳴を上げながら谷底に落ち始めていますが、後ろを歩く人達は全く見えないようです。立ち止まって、脇道にそれればいいのに。死出の行軍です。恐ろしいくらいの満面の笑顔で。