hikarimetal’s blog

基本的に自分のためだけにメモとして書いております。

日本サッカー協会の驕り。

 森保監督続投が発表されました。まあ、予想された事です。田嶋会長も、関塚強化委員長も日本人監督の首を切るというのは無理だろうと思います。外国人監督であれば、冷徹な判断も出来るでしょうが、仲間でもある日本人の監督を任期途中で切るのは今後の人間関係を考えても無理だろうということです。つまり、そこが、日本においてサッカー協会自体が成熟していないという事なのだろうと思います。もし、ヨーロッパや南米の強国でこの判断をし、失敗すれば、会長と強化委員長(そういった役職は無いかもしれませんが)は間違いなく、首でしょうね。監督だけでは無く。だから、こういった人情、仲間配慮の判断は出来ないというのが普通なのだろうと思います。

 日本サッカー協会は、岡野さんと、西野さんでワールドカップでベスト16を経験しています。2人とも素晴らしい仕事をしたのですが、両方共、前任監督の任期途中での退任後引き継いでおります。そして、それでも、日本人監督で、成果を上げているのですから、外国人監督を選ぶ必要性は無いと、判断したのだろうと思います。これは、まあ、驕りでしょうね。だって、そこまで自信を持って選んだ監督が森保監督で、戦術的な引き出しの全く無い人なのですから。A代表と23代表の融合と言いながら、違うシステムを採用し続けるのですから、リードされて、1点ほしい時にすら、CBの代わりにCBを入れルンですから。そして、最後は、そのCBを前に持って来て、パワープレイするのに、みんなバックパスを繰り返すんですから。勿論、残り3分でパワープレイなんて、無理でしょうよ。普通は、残り20分くらいで、戦術を変えるはずです。1点が必要であれば、どんどん、攻めの強度を増やすはずです。同じことをしながら、最後の3分だけパワープレイなんてするような監督は高校サッカーでもいないように思います。

 森保さんは、選手の能力を信じるタイプだろうと思います。いつか上手くいくだろうと。サッカーの監督で最も駄目なのは、こういったタイプです。常に冷徹で、客観的に判断しなければならないというのが普通です。勿論、リーグの監督は、それでも良いと思います。代表の監督はそれでは、無理です。相手があるのだから、合わない場合は直ぐに変更しなければなりません。だって、34試合あるリーグ戦の1敗と3試合しかないグループリーグの勝ち負けのウエイトは異なるのですから。森保監督のアジアカップU23アジア選手権の負け試合は、先制点を取られて、その返しに対する戦術的変更が無かったという事であろうと言うことです。日露戦争の旅順の戦いのように、同じ戦術で同じ攻撃を繰り広げ莫大な死傷者を出した乃木将軍みたいなものです。

 こういった無能な監督を、(いい人だと思いますが、監督としては無能であると思います)無能であると判断出来ない、強化委員会も無能でしょうね。もし、オリンピックのグループリーグで敗退し、ワールドカップ最終予選で敗けたとしたら、どうするんでしょうかね。会長は辞任してくれるんでしょうか?楽しみです。オリンピックはもう無理でしょうし、ワールドカップの最終予選の相手はかなり強いと思います。監督がハンデで勝てるような相手では無いと思います。

 ただ唯一の救いと言うか希望は、オリンピック代表が、アジア用では無く、ワールド用にシステムを作っている可能性です。アジアで勝つ戦術と、世界で勝つ戦術は全く異なります。アジアは引き篭もられてのカウンターが日本にとっての大きな危険です。しかし、世界では日本相手に、そんな戦術を使うチームは無いでしょう。E1の韓国戦での、韓国のように、3バックに3TOPを当てて、ボランチにマークをつけて、サイドに流させて、そこでプレスでボールを奪取するような戦術を使うチームがほとんどでしょう。そこへの対策があって、そこが弱いからそう攻めなさいと誘うような戦術であるとしたら、素敵だなぁとは思っております。